実験失敗の迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」、調達計画に変更なし 小野寺五典防衛相

 小野寺五典防衛相は2日午前の記者会見で、米国防総省が行った改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の迎撃試験が失敗したことに関し、「(同ミサイルの)取得計画や予算要求の変更が必要だとは考えていない」と述べ、計画通り導入を進める考えを明らかにした。

 小野寺氏は、米側から実験について「迎撃は確認されていない」と連絡があったことを明らかにした。そのうえで「米政府が詳細を分析中で、結果を待ちたい。ミサイルに改善点があれば、今後の生産過程に反映していくことは十分可能と考えている」と述べた。

 さらに「わが国の弾道ミサイル防衛能力の抜本的向上に必要不可欠なもので、確実な取得のため日米で協力していきたい」と強調した。