日銀は2日、長期金利の上昇を抑えるため、指定の利回りで国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」を実施した。平成29年7月以来7カ月ぶり。国債買い入れオペ(公開市場操作)の増額も併せて公表した。
同日の国債市場は長期金利の指標となる新発10年債の利回りが前日終値より0.005%高い0.095%で始まったが、指し値オペが通知されると金利は低下(価格は上昇)した。
指し値オペでは、新発10年債を利回り0.110%で買い入れると通知した。市場の取引実勢より安い価格になるため応札した金融機関はいなかったが、日銀がこれ以上の金利上昇を容認しない姿勢を示して市場を牽制(けんせい)する狙いがある。
日銀は景気を下支えするため、長期金利を「0%程度」に抑える目標を掲げている。指し値オペはその手段の1つとして28年9月に導入され、今回で4回目。