ツタヤ図書館、山口に開館 書店やカフェも併設、年間120万人の来館者を目指す

 レンタル大手TSUTAYA(ツタヤ)を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と山口県周南市が連携して企画した市立図書館が3日に開館した。「ツタヤ図書館」は佐賀県武雄市などに次いで全国で5例目。

 新しく完成したJR徳山駅ビル内に開館し、書店やカフェも併設。図書館の指定管理者となったCCCが蔵書選定も担い、年間120万人の来館者を目指す。

 記念式典で周南市の木村健一郎市長は「市民の幸せと活力につなげていく」とあいさつ。図書館には多くの若者や家族連れが来館し、次男(9)と訪れた同市内の公務員柳井竜さん(41)は「明るくてきれいで便利。駅前がにぎやかになってくれれば」と話した。

 駅周辺の整備事業の一環として市が駅ビルの新設を計画。入る図書館の企画やアドバイスでCCCと協力した。

 市の担当者は「中心市街地活性化の核となる施設で、にぎわいを街の中にも広げていきたい」と期待を寄せる。

 図書館新設を巡っては、反対する住民団体が新設の是非を問う住民投票実施を求め、2016年2月に条例制定を市長に直接請求したが、投票実施の条例案は市議会で否決された。