「IR整備法案」 衆院委きょう採決

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法案に関し、衆院内閣委員会の山際大志郎委員長は12日、採決を13日に行う日程を職権で決めた。政府はIR整備法案を働き方改革関連法案とともに最重要案件に位置付けており、与党は14日に衆院を通過させる考え。20日までの会期を延長し、今国会での成立を図る方針だ。

 12日の同委理事懇談会で審議日程をめぐり与野党が折り合わず、野党側は退席。これを踏まえて、山際氏が職権で13日採決を決めた。理事懇後、与党理事は記者団に「審議時間は他の重要法案と比べても遜色(そんしょく)ない。時間の長さはそれぞれの判断だが、十分審議したと自負している」と強調した。

 立憲民主、共産など野党5党派は国会内で記者会見し、十分な審議時間を確保するよう重ねて要求。立民の阿部知子氏は「13日の採決は許容できない。法案への疑問は何も解決されないままだ」と批判した。