【ニュースレビュー】6.24~30 海外

 ■ハーレー、国外に生産移管へ

 米二輪車メーカーのハーレーダビッドソンは6月25日、欧州向けの二輪車製造を米国から外国に移す方針を明らかにした。米国による鉄鋼とアルミニウムの輸入制限への報復措置で、欧州連合が二輪車輸入関税を引き上げたため。ハーレーは昨年4万台近くを欧州で販売した。

 ■GE、ヘルスケア部門分離

 米電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)は6月26日、医療機器を手掛けるヘルスケア部門を分離するとともに、傘下の米石油サービス大手ベーカー・ヒューズを売却する方針を発表した。今後は航空機用エンジンと電力、再生可能エネルギーに集中して収益拡大を目指す。

 ■米、イラン原油禁輸を要求

 トランプ米政権は6月26日、日本を含む各国に対し、イラン産原油の輸入を11月4日までにゼロにするよう求めていることを明らかにした。イラン核合意からの一方的な離脱を表明した米国は、近く中国やインドにも禁輸を要請し、イランへの締め付けを強化する。

 ■ディズニーによる買収承認

 米司法省は6月27日、米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーによる米メディア大手21世紀フォックスの娯楽部門の買収計画を承認した。同業の米コムキャストもフォックスの娯楽部門買収を目指すが、当局から承認を取り付けたディズニーが一段と優勢になった形だ。

 ■アップルとサムスン和解

 米アップルと韓国サムスン電子のスマートフォンのデザインをめぐる7年越しの特許侵害訴訟で、カリフォルニア州の連邦地裁で6月27日、両社の和解が成立した。和解条件は非開示。サムスンによるデザイン特許侵害は確定していたが、賠償額をめぐり係争が続いていた。

 ■ドイツ銀子会社、米審査に不合格

 米連邦準備制度理事会(FRB)は6月28日、大手銀行持ち株会社35社を対象にした資本計画の適切さなどの審査結果を公表しドイツ銀行米子会社を不合格とした。ストレステスト(健全性審査)の第2弾。ドイツ銀は損益見通しの管理などで重大な脆弱(ぜいじゃく)性を抱えているという。

 ■アマゾン、米で医薬品販売参入

 米アマゾン・コムは6月28日、米オンライン調剤薬局「ピルパック」を買収すると発表した。今年後半に買収手続きを完了させ、本格的な医薬品販売に参入する。ピルパックは、利用者の処方箋に応じて、薬を毎回の利用分ごとに小分けし、配送するサービスが特徴。

 ■SB、対米投資2.4兆円拡大か

 トランプ米大統領は6月28日、米中西部ウィスコンシン州で演説し、ソフトバンクグループが対米投資額を従来計画から220億ドル(約2兆4000億円)増やすと説明した。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が100億ドルを投じて同州に建設する液晶パネル工場の起工式で語った。