日本ブランドの強さ証明 18年上半期の農林水産物・食品輸出は過去最高4359億円

天井から無数に吊るされる牛肉
天井から無数に吊るされる牛肉【拡大】

 農林水産省が10日公表した2018年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出実績は、前年同期比15.2%増の4359億円だった。前年より円高傾向が続く逆風の輸出環境にもかかわらず、6年連続で過去最高を更新し、日本ブランドの力強さを見せつけた。分野別では、農産物が15.1%増の2628億円、林産物が7.1%増の185億円、水産物が16.4%増の1546億円。このうち牛肉は台湾による輸入解禁に加え、米国での和牛人気の高まりによって4割近く伸びた。リンゴやイチゴは4割強増えた。

 輸出先の国・地域別で金額が最も大きかったのは、香港で17.3%増の984.8億円。2位以下は中国、米国が続いた。

 政府は19年の農林水産品・食品の輸出1兆円突破を目指している。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など多国間の自由貿易体制の整備が進めば、日本の食の実力が試される場面も増えそうだ。

 斎藤健農水相は10日の記者会見で「輸出を伸ばすことが今後の農林水産業にとってきわめて大事だ」と述べ、輸出のノウハウを持つ経済産業省との連携などに力を入れる考えを示した。

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 ■日本の農林水産物・食品の輸出先上位の国・地域

 順位/国・地域/金額(億円)/主な輸出品目

 1/香港/984.8/真珠(品質の高さへの評価が高い)

 2/中国/658.3/ホタテ貝(大ぶりの身が支持されている)

 3/米国/558.7/ブリ(日本食レストランで提供されている)

 4/台湾/421.2/リンゴ(贈答品として重宝されている)

 5/韓国/304.6/アルコール飲料(特にビールが人気)

 ※今年1~6月の輸出実績