フィリピンの農務省農業研究局(BAR)は2019年までに、大豆栽培面積を全土で1万5000ヘクタールに拡張したいとしている。現在の1万ヘクタールから1.5倍へと大幅に増やす考えだ。現地経済紙ビジネス・ワールドが報じた。
ニコメデス・エレアザール農業研究局長は、最新の衛星利用技術を活用する「地理・気象識別データ」により、これまでフィリピン統計庁が示してきた適正値5000ヘクタールを大幅に超える作付けが可能だということが判明した、と自信をみせている。
収穫した大豆は国内で食料として消費し、家畜などの飼料に回す大豆は輸入でまかなう意向だ。フィリピンでは、家畜などの飼料のとなる大豆かすの需要が年々高まっている。
世界130カ国以上の農業データを持つ米農務省全地球農業情報ネットワーク(GAIN)によると、フィリピンの今年の大豆かす輸入量は290万トンの見込み。(シンガポール支局)