【経済インサイド】「あきたこまち」が北海道に? 災害・気象で求められる食糧安全保障 (3/3ページ)

土砂崩れで被害を受けたミカン。農作物への被害も甚大だ=10月20日午前、愛媛県宇和島市(奥清博撮影)
土砂崩れで被害を受けたミカン。農作物への被害も甚大だ=10月20日午前、愛媛県宇和島市(奥清博撮影)【拡大】

 国や都道府県の研究機関などは暑さに強いコメなどの品種開発を進めているが、それ以外にも、絶え間なく野菜やコメを供給する「産地リレー」を見直したり、地域ブランドを守る仕組みを考える必要があるという。

 三輪氏は「毎年のように自然災害が発生するリスクを織り込んだ上で、品種開発だけでなく、栽培技術の開発や停電や渇水が起きた場合の対策を進めたり、収入保険のような救済制度を整えるなど、パッケージで対応する必要がある」と話している。(米沢文)