フィリピンは、南部ミンダナオ島ダバオの農村観光(アグリツーリズム)が脚光を浴びつつある。なかでも、フルーツの産地として知られるマリログ高地に旅行者の人気が集まっている。ダバオはドゥテルテ大統領が市長を7期務めた。
現地経済紙ビジネス・ワールドによると、マリログ高地では数多くの果物と野菜が栽培され、花畑と丘陵が広がり、リゾートやレストランが増えている。週末にはレストランが大勢の旅行者でにぎわう。とりわけベンワ農場の食事に人気が集まる。
マリログはフィリピン国内でアグリツーリズムのモデルケースとして注目される。
ダバオ市商議所が農家と連携してアグリツーリズムをもり立てているほか、ダバオ市観光局も協力している。ダバオ市は、都市中心部が農業地域からあまり離れていないので、アグリツーリズムに向いているとの指摘もある。
現在の観光客の交通手段は自動車がほとんどで、今後の課題はツアーバス専用路線の整備だ。ダバオ市中心部からマリログ農場地域を結ぶ定期バスの運行も求められている。(シンガポール支局)