千葉・松戸で電動カートのデモ走行 ヤマハ発製、「高齢者の足」期待

    千葉県松戸市役所駐車場をテスト走行する「グリーンスローモビリティ」の電気カート(江田隆一撮影)
    千葉県松戸市役所駐車場をテスト走行する「グリーンスローモビリティ」の電気カート(江田隆一撮影)

    高齢者の足と期待される、地域巡回の小型乗合電気カート「グリーンスローモビリティ」の試験運行が、千葉県松戸市で行われている。2回目の試験運行で、この7人乗りカートを開発したヤマハ発動機と、千葉大予防医学センターによる高齢者の移動と健康に関する実証に、松戸市が協力した。

    グリーンスローモビリティの導入は、二酸化炭素の排出削減も目的で、11月末まで運行される。

    2年前の実証調査は松戸市、千葉大と住民組織の河原塚ことぶき会の共同事業。令和元年10、11月の平日19日間、地区巡回や最寄り駅往復など5コースで毎日4~5便、地域ボランティアの運転で無料運行され、高齢女性を中心に計492人が利用した。

    今回は運行期間を延ばし、まず9月末までの1カ月間をデモンストレーション期間として、人通りが多くPR効果が高い松戸駅東口と松戸市役所間をコースに選んだ。市職員の運転で約500メートル区間を平日の午前10時、午後2時に市役所正面玄関前出発で往復、無料で乗ってもらう。最高時速は20キロで安全性が高く、低床構造の楽な乗り降りを確かめてもらうのも目的。夏休みのため親子連れの利用もあって好評という。

    今後、市内自治会から運行希望を募り、道路状況などを考慮して巡回する場所を決めて10、11月に運行する予定だ。


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