中国国家統計局と中国物流購買連合会は30日、景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が11月は50・1だったと発表した。前月から0・9ポイント上昇し、好不況を判断する節目の50を3カ月ぶりに上回った。上昇したのは8カ月ぶり。
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政府主導で電力供給の回復や原材料価格の抑制が進んだ結果としている。生産、新規受注ともに上向いた。企業の生産コストを押し上げていた原材料の購入価格も下落が目立った。
物流購買連合会は「中小企業の経営状態に改善が見られる」と強調した。一方、外需の復調に比べ内需は弱含みが続いているとも指摘した。中国は新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込んでいるが、供給・物流網の懸念要因となっている。
同時に発表した非製造業部門の景況感を示す指数は52・3と、0・1ポイント下落。飲食や観光が苦戦した。(共同)