英、追加接種間隔を「3カ月」に 米は18歳以上に推奨

    英国のジャビド保健相(ロイター)
    英国のジャビド保健相(ロイター)

    【ロンドン=板東和正、ニューヨーク=平田雄介】英政府は11月29日、新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種について、2回目との間隔を6カ月以上から3カ月以上に短縮すると発表した。対象も40歳以上から18歳以上に広げる。新変異株「オミクロン株」の感染が広がる中、未確認の米国でも専門機関が18歳以上に追加接種を強く促す提言を出した。

    英国の対応をめぐり、ジャビド保健相は同日、「ワクチンが最善の防御策であり続ける」と強調。免疫不全者で3回目を接種済みの場合は4回目の追加接種を推奨した。この場合も3カ月以上の間隔を空ける。

    米疾病対策センター(CDC)も29日、ワクチンの重要性を強調し、「各自の選択に任せる」としてきた18~49歳の追加接種に関する提言の文言を「受けるべきだ」と強く改めた。

    先進7カ国(G7)は29日採択した保健相会合の共同声明で「世界が感染力の強い新しい変異株の脅威に直面しており、速やかな行動が求められている」と指摘。ワクチンの発展途上国への普及や研究開発の支援を続ける方針を確認した。

    世界保健機関(WHO)はワクチンについて、オミクロン株の重症化率や死亡率を下げる効果が期待できると指摘している。

    オミクロン株は新たにチェコ、スペイン、スウェーデンなどでも初めて感染が確認された。英国では海外渡航歴のない人の感染も分かった。


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