トップは語る

    アキュラホーム社長 宮沢俊哉(62)さん 新本社を手本に木造建築復興へ一役

    ――さいたま市西区に純木造8階建ての新本社ビルを建設する

    「高さ31メートルの8階建て高層部と2階建て低層部2棟からなる新本社ビルを来年5月にも着工し、令和6年9月の完成を目指す。通常4年程度かかる工期を2年半に短縮する。日本で最も多い木造軸組みの流通材、プレカット加工技術、職人の技を磨きあげることで従来の木造ビルの3分の2のコストを目指す」

    ――この取り組みの狙いは

    「日本の街並みに木造建築を復興させたい。そのためには全国の工務店が普及価格帯で中規模木造建築物を施工できるようにならなければいけない。そのプロトタイプ(手本)として新本社ビルを地元工務店と一緒に建てる。環境配慮も大きな狙いの一つで、街並みを木質化し脱炭素化を進める。木材利用を拡大することは森林の若返りにもつながる」

    ――課題は

    「耐震性と耐火性だ。現在の普及技術だけでは8階建てに耐えうる木造建築は難しいが、純木造では日本初となる免震装置に頼らない耐震構造ビルを建てる。そのため5階建て(現状は2階建て)の実物大倒壊実験を行えるようにする。木材を外部に露出する『木の現(あらわ)し』にもこだわりたいので、耐火性との両立に取り組む。その構造体は伝統工芸の匠の技(組子)を活用、壁倍率(壁の強さ)20倍超の高耐力を『組子格子壁』で実現する」

    みやざわ・としや 中学卒業後大工修行。19歳で独立し昭和53年都興建設(現アキュラホーム)を創業し社長。東京都出身。


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