サンスター、山梨県南アルプス市の洗口液工場を開所

    サンスターの洗口液の主力拠点となる山梨工場=9日、山梨県南アルプス市(平尾孝撮影)
    サンスターの洗口液の主力拠点となる山梨工場=9日、山梨県南アルプス市(平尾孝撮影)

    サンスター(大阪府高槻市)は9日、山梨工場(山梨県南アルプス市)を開所した。同社の洗口液の主力工場として首都圏への供給を強化するのに加え、中国などのアジア輸出向け製品の生産拠点として、事業規模の拡大を図っていく。

    山梨工場は、同社主力の液体歯磨きの「ガム・デンタルリンス」や洗口液の「ガム・マウスバリア」などの50種類の製品を生産する。小容量から大容量の多様なタイプの商品のボトル成形から、液剤充塡(じゅうてん)、包装までを、ロボットを活用し一貫生産する。小学生らを対象にした工場見学コースも設けた。

    8月に山梨~静岡間が全線開通した中部横断自動車道の沿線に立地するため、首都圏に加え、来年以降、静岡県の清水港から国内向けや輸出を本格化させるなど物流効率化を図る。

    9日に実施した式典には長崎幸太郎知事も出席し「山梨県も県民の口腔(こうくう)ケアを進めており、シンボリックな新工場が立ち上がった」と、新工場を歓迎する。サンスターグループの中村正一最高執行責任者は「新型コロナ感染拡大で洗口液の需要が伸びる中、日本とアジア市場の成長をにらんだ生産拠点にしていく」と山梨工場の位置づけを説明した。


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