病気や災害、自殺で親を亡くした子どもの進学を支援する「あしなが育英会」(東京)は11日、新型コロナウイルス禍で中止していた街頭での「あしなが学生募金」を2年ぶりに実施した。育英会によるアンケートで、遺児家庭の生活がコロナ禍で困窮していることが判明。この日は東京・新宿駅西口と金沢市で寄付を呼びかけた。12日は全国10都市で行う。
新宿駅西口では、育英会の玉井義臣会長がマイクを握り「コロナで街頭募金ができなくなり、支援者が減ってピンチにある。よろしくお願いします」とあいさつ。募金の事務局長で東北学院大4年の堀川琉さん(23)は「進学という希望と、保護者の子を思う気持ちに寄り添ってほしい」と訴えた。
育英会は昭和45年以降、毎年春と秋に街頭で寄付を募ってきた。コロナ禍のため、令和元年10月を最後に実施を見送っていた。