新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を職場で実施する「職場接種」の申請受け付けが13日始まったが、今回は実施を躊躇(ちゅうちょ)する企業も出始めている。感染状況が下火となり、自治体や医療機関の体制整備も進んだことで、職場接種の必要性が低下していると認識されているためだ。1、2回目の接種では、政府のワクチン供給が滞ったことで計画通りに実施できず、対応に苦慮した企業が多いことも背景にありそうだ。
「新型コロナウイルスの収束に向け協力したい」。サントリーホールディングスは、13日にさっそく申請手続きを行った。国内グループ会社の従業員や家族、協力会社など約2万5千人を対象に、来年3~5月をめどに実施する方針だ。前回の職場接種では全国10会場で計約21万回の接種を実施したソフトバンクグループも、「前回と同程度の規模での実施を検討している」といい、接種対象者の調査を進めている。
一方で慎重な意見も少なくない。日本IBMの担当者は「実施する方向で検討中だが規模などは慎重に見極めたい」と話す。前回は政府からワクチンが計画通りに届かず、5400人に接種する計画を約2千人へと縮小させた経緯がある。伊藤ハム米久ホールディングスの広報担当者も実施するかどうか検討中といい「実施するにしろ来年3~4月頃になるとみられるため、今すぐに決める段階にない」と話す。
りそなホールディングスは、東京と大阪の両本社での実施は見送る方針だ。「前回実施した際はワクチン接種のために、本社に出向くことを負担に感じた社員も多かった」(同社)ためだ。自治体などの接種態勢が整う中で、地元で接種を希望する社員も多く、医療機関との連携など、より効率的な職場接種の実施に変更するという。































