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3回目急ぐ医療従事者 ワクチン接種2度目の正念場

新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の市中感染が広がりを見せる中、医療従事者へのワクチン3回目接種が急がれている。東京都内ではワクチンを2回接種済みの医師の市中感染が判明し、医療従事者の間でクラスター(感染者集団)が起きれば、診療機能の停止も現実味を帯びる。感染の再拡大は始まりつつあり、医療従事者の感染リスクは高まっている。ワクチン接種は2度目の正念場を迎えている。

「年末年始を迎え、ワクチンの追加接種で抗体を強化しておく必要がある。身近に感染者が出ることも想定し、医師たちがそれぞれ濃厚接触者にもならないように注意しなければ」

昭和大病院(東京都品川区)の相良博典病院長は、都内初のオミクロン株の市中感染確認が医師だったことに警戒感を示した。同病院では24日からワクチンの3回目接種が始まったばかり。医師や看護師らが感染し、周囲が濃厚接触者と認定されれば欠勤せざるを得なくなり、貴重な戦力が奪われることになる。

オミクロン株の存在は11月下旬、国内で医療従事者らへの3回目接種が始まる直前に判明した。このため3回目接種が立ち遅れている医療現場もあり、首都圏の大学病院では年明けからの実施を予定する。感染力の強い変異株の登場は、医療従事者の間でも予想外だった様相がうかがえる。

この病院に勤務する医師は「医療従事者の感染は避けなければならないが、全員に接種券が届いてから始めるようだ」と不安を口にした。政府は接種券がなくても3回目接種を可能とする例外的な取り扱いを認めており、医師は「今となっては病院の動きが遅いといえるだろう」と話す。

オミクロン株では、ワクチンを2回接種していても感染する「ブレークスルー感染」の報告が相次ぐ。医療従事者への3回目接種は今月17日に「原則8カ月以上」から「6カ月」に短縮され、政府はワクチンの追加配分を決めた。来年1月中に全ての医療従事者ら約576万人への接種が可能になり、1、2回目と同様に、接種体制の確保が喫緊の課題になる。

相良氏は「新型コロナ病棟の医療従事者の間で感染が拡大すれば、患者を受け入れられなくなってしまう。医療従事者らの感染リスクを抑えるためにも、打てる人からワクチンを打っていくべき状況にある」と指摘した。


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