11月失業率2・8%に悪化、経済回復で転職希望が増

    総務省が28日発表した11月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0・1ポイント上昇の2・8%で、5月以来6カ月ぶりに悪化した。総務省によると、新型コロナウイルスの感染状況の沈静化に伴う経済の回復で、より良い条件を求めて仕事を辞め転職を希望する人が一時的に増えたためとみられる。完全失業者数は前年同月比13万人減の182万人で、内訳は男性111万人、女性71万人。

    厚生労働省が同日公表した11月の有効求人倍率(同)は、前月と同じ1・15倍で横ばいだった。厚労省によると、人手不足の製造業のほか、年末年始の繁忙期を迎える宿泊・飲食業などで、コロナ感染の落ち着きとともに人員確保の動きが強まった。仕事探しを再開する動きもみられ、求人と求職者がそれぞれ同程度増加した。


    Recommend

    Biz Plus