運行会社社長が献花し謝罪 軽井沢スキーバス転落6年

    スキーバス転落事故から6年となり、現場付近に立つ慰霊碑に献花し手を合わせる女性。2人とも大学生の息子が事故に巻き込まれたが一命を取り留めた=15日午前1時55分、長野県軽井沢町
    スキーバス転落事故から6年となり、現場付近に立つ慰霊碑に献花し手を合わせる女性。2人とも大学生の息子が事故に巻き込まれたが一命を取り留めた=15日午前1時55分、長野県軽井沢町

    平成28年1月、大学生ら15人が死亡し、26人が重軽傷を負った長野県軽井沢町のスキーバス転落事故から、15日で6年となった。昨年1月に業務上過失致死傷罪で在宅起訴され、公判中のバス運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長(60)は未明に現場付近の慰霊碑を訪れた。献花し「本当に、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

    高橋社長は、事故当時、一報を受けたという午前5時ごろに合わせて現場を訪問。「祈りの碑」に花を供え、深々と頭を下げた。取材に対して「被害者の冥福を祈り、全ての関係者に改めておわびする」と話した。

    祈りの碑には、発生時刻の午前1時50分前後に手を合わせる関係者が見られた。事故で負傷した首都大学東京(現・東京都立大)の学生の母親は、事故直後と同じ「胸が張り裂けそうな気持ち」を抱える一方で、「当時の寒さの中で活動してくれた方への感謝を忘れないよう、この時間にやってきた」と語った。


    Recommend

    Biz Plus