九電、子会社の契約〝肩代わり〟 市場価格高騰、窮余の策

ただ、九電が九州で稼働させる電源から、首都圏の顧客に電気を送るにはコストもかかる。西日本と東日本で分断される電気の周波数変換など技術的なハードルに加え、中国、関西、中部、東京の電力4社に送電線を使用する託送料を支払う必要がある。実際には、九州からの送電に加え、九電がJEPXから追加で調達しているという。

ウクライナ情勢の悪化などに伴う資源価格上昇は、解消が見込めず、JEPXでの電力価格も当面高止まりが予想される。経営を安定させるには、需要に見合う発電能力を自ら持つことが求められる。

九電が千葉県袖ケ浦市で東京ガスと共同計画する液化天然ガス(LNG)火力発電所は、自社の発電能力向上に大きく寄与することになる。中野氏は計画の事業化について「検討している最中だ」とした。

九州電力は31日、令和3年4~12月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比11・9%増の1兆1967億円、最終利益は同35%減の359億円だった。あわせて、通期業績について売上高を当初予想比600億円増の1兆7千億円、最終利益を同200億円減の250億円に修正した。販売電力量は増加するものの、JEPXの高騰などが利益を押し下げるとした。(中村雅和)


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