ANAHD新社長に芝田氏 世代交代で成長目指す

会見する、新しく社長に就任する芝田浩二代表取締役専務執行役員(左)と片野坂真哉社長=10日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)
会見する、新しく社長に就任する芝田浩二代表取締役専務執行役員(左)と片野坂真哉社長=10日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)

ANAホールディングス(HD)は10日、4月1日付で芝田浩二専務執行役員(64)が社長に昇格する人事を発表した。片野坂真哉社長(66)は代表権のある会長に就任する。傘下の全日本空輸も同日付での井上慎一専務執行役員(63)の社長昇格と、平子裕志社長(64)のANAHD副会長就任を発表。片野坂氏は記者会見で交代理由を「企業の使命は持続的成長。それには経営の新陳代謝、世代交代は不可欠」と説明した。

7年間にわたってANAHDを率いた片野坂氏は、「最初の5年は成長を果たせたが、残り2年は新型コロナウイルスとの戦いに没頭した」と振り返った。脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りとなった航空事業の〝一本足打法〟から脱却するため、着手した非航空事業の拡大など構造改革も緒に就き、「確実に2022(令和4)年度の業績黒字化を図れると判断した」と説明した。

経営企画に携わってきた芝田氏については「コロナ禍を戦う戦略が共有できているので安心して引き継げる」とし、豊富な海外経験やアバター(分身)ロボットを活用した疑似旅行体験サービスなどの新規事業を手がけてきた経歴から「これからの時代にふさわしい(人材)」と語った。

一方、芝田氏は「一刻も早く業績を回復させ、ANAグループの持続的な成長軌道を描くのが私の使命」と抱負を述べた。企業理念やビジョンが社内で共有されることの重要さを訴え、そのために「現場に足を運び、対話を重ね、フロントラインの声をできるだけ経営に生かしていきたい」と語った。

芝田浩二氏(しばた・こうじ)東京外大卒。昭和57年全日本空輸(現ANAホールディングス)。取締役常務執行役員などを経て令和3年4月から代表取締役専務執行役員。鹿児島県出身。

井上慎一氏(いのうえ・しんいち)早大卒。平成2年全日本空輸(現ANAホールディングス)。ピーチ・アビエーション最高経営責任者(CEO)などを経て令和2年4月から全日本空輸代表取締役専務執行役員。神奈川県出身。


Recommend

Biz Plus