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児相の保護解除、専門家が「疑問」 岡山女児虐待

1月に6歳で亡くなった岡山市の西田真愛(まお)ちゃんが昨年9月に鍋の中に長時間立たされるなどした虐待事件で、岡山県警が強要容疑で母親と交際相手の男を逮捕してから16日で1週間。事件では、児童相談所が3年前から虐待が疑われる通告を受けていたにもかかわらず、最悪の事態を防ぐことができなかった。専門家は児相の一連の対応に疑問を呈する。

「何を根拠に一時保護を解除するタイミングを判断したのか、判然としない」。元児童相談所長で明星大の奥田晃久特任教授は、令和2年9月に真愛ちゃんを一時保護した際の児相の対応を問題視する。

児相は「真愛ちゃんが帰宅を拒否しなかった」などとして2週間で一時保護を解除。だが、幼児が「自分が虐待を受けている」と認識するのは困難という。奥田氏は「保護者が笑っていたりすると、子供はそれが悪いことだと判断できない。子供の立場に立って状況を考えないといけなかった」と指摘する。

児相が解除前に母親の交際相手、船橋誠二容疑者と面談し、「反省している」と判断したことにも奥田氏は首をかしげる。「何を言い出すか分からない子供を早く取り戻すため、殊勝な態度を見せることもある」とした上で、「(船橋容疑者に)『もう虐待しない』という確約をどこまで実行力を持って取り付けたのかは疑問だ」とした。

一方、NPO法人「シンクキッズ」代表理事の後藤啓二弁護士は、危険な家庭であることが明らかであるのにリスク判断が甘かったとし、「児相だけで虐待リスクを判断するからだ。警察や保育施設、民生委員、医療機関など他の機関と案件を共有し、多くの情報を得てリスクをより正確に判断すべきだ」と指摘。「警察などの機関が連携し、頻繁に家庭訪問することで、真愛ちゃんの安全を確認していくべきだった」と述べた。


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