在宅勤務のメリットとデメリットを解説! 快適に仕事をするポイントも紹介

    新型コロナウイルス感染拡大防止のため、在宅勤務を導入する企業が増えました。今後も政府の働き方改革の推進により、新しい働き方の一つとして、在宅勤務を継続する企業も多いでしょう。

    ※画像はイメージです(GettyImages)
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    この記事では、在宅勤務のメリットとデメリットを確認しながら、快適に在宅勤務をするためのコツを紹介していきます。

    在宅勤務のメリット4つ

    はじめに、在宅勤務のメリットについて4つ紹介します。

    1.通勤・移動時間を削減できる

    2.生産性・業務効率が向上する

    3.人間関係の悩みが少なくなる

    4.ワークライフバランスを実践しやすくなる

    1.通勤・移動時間を削減できる

    在宅勤務の最大のメリットは、通勤時間がなくなることです。会議には、Web会議ツールを活用することで、業務中に場所を移動する時間も減らせます。今まで通勤や移動にかかっていた時間が削減できる分、他の仕事やプライベートの時間にあてることで、時間を有効に使えるでしょう。

    また、満員電車などの移動時間は、疲労やストレスなど身体的な負担も発生します。在宅勤務は、自由に使える時間が増えるだけでなく、肉体的・精神的な負担を軽減できることにもつながるのです。

    2.生産性・業務効率が向上する

    在宅勤務は自分一人で仕事をするため、集中して仕事に取り組めます。職場で仕事をしている時は、電話対応や周りの人からの相談などで、仕事の手が止まることもあるでしょう。

    しかし在宅勤務では、声をかけられることや電話対応もないことから作業の中断が減り、自分の仕事に注力し、高い集中力を維持して仕事ができます。その結果、業務効率が向上し、生産性を上げられることにもつながるでしょう。

    3.人間関係の悩みが少なくなる

    会社で働いていると、人間関係について一度は悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。職場は、上司や先輩、後輩という上下関係や、さまざまな立場の人と一緒に働くため、性格や価値観の違いから、対人関係のストレスを感じることもあります。

    また、仕事以外でも職場でのランチ会や会社帰りの飲み会など、仕事を円滑に進めるために周りに気をつかって参加することがストレスになっていた方もいるかもしれません。しかし在宅勤務では、業務以外で気をつかうことや、周りからの干渉も減り、対人関係のストレスを感じる機会は減少するでしょう。

    4.ワークライフバランスを実践しやすくなる

    ※画像はイメージです(GettyImages)
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    在宅勤務は、往復の通勤時間がなくなり、一日のうちで自由に使える時間が増えます。通勤で使っていた時間を趣味や自己啓発だけではなく、今までは家族が寝た後に帰宅していた方も、工夫次第では家族と一緒に夕食を取るなど家族との時間にあてられるでしょう。

    また、子育てや介護をしながら働いている方は、仕事と家庭の両立が難しい面もありました。しかし、在宅勤務であれば、不測の事態に対応しやすくなり仕事を続けやすいというメリットもうまれます。自分で自由に使える時間が増えることは、充実したワークライフバランスを実践しやすくなるでしょう。

    在宅勤務のデメリット4つ

    メリットが多い在宅勤務ですが、デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。ここではデメリットについて4つ紹介します。

    1.仕事とプライベートの切り替えが難しい

    2.コミュニケーションが取りづらい

    3.正当な評価を受けられない場合がある

    4.自己管理が難しい

    1.仕事とプライベートの切り替えが難しい

    在宅勤務は、通勤という物理的な移動がなくなります。そのため、気持ちの切り替えが難しく、公私の境界線が曖昧になってしまうこともあります。

    出社する時は、身なりを整えて家を出ることで、気持ちの切り替えができました。そのため、自宅だからといって身なりを整えずパジャマのまま仕事をスタートしてしまうと、気持ちが仕事モードに切り替わらない場合もあります。

    気持ちのメリハリをつけられないと時間に余裕がある分、ダラダラと長時間勤務をしてしまう可能性があります。自宅で仕事をする場合、ときに仕事とプライベートの切り替えが難しくなることがあるのです。

    2.コミュニケーションが取りづらい

    在宅勤務ではコミュニケーションが取りづらいこともデメリットの一つです。たとえば、出社していれば誰かに相談したい時、タイミングを見計らって、仕事の報告や相談などコミュニケーションをスムーズにとれます。

    在宅勤務でも、メールやWeb会議などのコミュニケーション手段はありますが、最低限のコミュニケーションになりがちです。内容は簡潔になり、空気感やお互いの気持ちなどの細かいニュアンスが伝わりづらくなります。

    とくにチームで仕事をしている場合は、周りのメンバーの状況が把握しづらく、工程の管理に影響がでることも考えられるでしょう。このように、職場内のコミュニケーションが取りづらい点もデメリットとなります。

    3.正当な評価を受けられない場合がある

    在宅勤務におけるその人の仕事の評価は、仕事の結果や成果物だけで判断するケースが増えます。上司と部下が離れて仕事をするため、上司が勤務状況を直接見ていないことで、結果に到達するまでの努力や成長を評価することは難しいためです。その結果、正当な評価が受けられない可能性もあるでしょう。

    4.自己管理が難しい

    在宅勤務は周りの目がないため、自分で自分を律する必要があります。もし、昼食後に眠くなり、仕事の手が遅くなっても誰も注意してくれません。

    自宅というプライベートな空間には自分好みのテレビや本などの誘惑も多いです。その結果、ダラダラと長時間労働になることも。在宅勤務では、仕事に集中できるように自己管理の徹底が求められます。

    在宅勤務を快適にするためのポイント

    では、どうしたら在宅勤務を快適にできるのか、そのコツを2つお伝えします。

    1.在宅勤務ができる環境を自宅に整える

    2.タスク管理やWeb会議などのツールを活用する

    在宅勤務ができる環境を自宅に整える

    在宅勤務を快適にするための一つ目のポイントは、仕事専用の場所を作ることです。仕事専用の場所に行くことでオンとオフの切り替えがしやすくなります。

    ソファーに座って仕事をすると、姿勢が悪くなり体に負担が生じることがあります。机を用意する場所がない場合でも、高さを調節できるイスやパソコン台を用意することで体の負担を軽減でき、仕事に集中できるでしょう。

    また、在宅勤務ではネット環境の整備も重要です。仕事中にたびたびパソコンがフリーズしていては、仕事の生産性が下がります。効率よく仕事を進めるためにも、ネット環境の整備も必要でしょう。

    タスク管理やWeb会議などのツールを活用する

    タスク管理ツールやWeb会議などのツールを活用することで、離れて仕事をしていても、円滑にコミュニケーションを取れるでしょう。

    タスク管理ツールは、仕事の期限や優先順位などを客観的に把握し、自己管理に活用できます。在宅勤務は、仕事の状況が周りにはわかりづらいため、仕事の進み具合や報告は細かく連絡することで、仕事に対する姿勢などが伝わりやすいです。

    タスク管理ツールは、他の人とも共有可能です。業務内容、締め切り期限や作業担当などをリスト化して、抜け漏れのチェックなどを共有することで、離れて仕事をしていても効率的に仕事を進められます。

    また、Web会議ツールは、対面会議と近い状況で仕事を進められます。在宅勤務で、仕事の悩みを一人で抱えると、孤独感や疎外感を覚えることもあるでしょう。Web会議ツールで相談する機会を設けたり、メールよりささいな質問がしやすいチャットを利用するなど、在宅勤務でも定期的なコミュニケーションができるツールを活用するのもおすすめです。

    まとめ

    在宅勤務は、時間的なメリットが大きいです。しかし、自宅というプライベートな空間での仕事はオンオフの切り替えが難しいことから、仕事ができる環境を整える必要があります。在宅勤務の環境を整えたり、さまざまなツールを活用することで生産性や業務効率を向上させ、充実したワークライフバランスを実現させましょう。


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