営業職の職務経歴書の書き方は? 営業スタイル別のポイントや記入例も紹介

    はじめに

    営業職での経験を活かして転職活動を行う際、職務経歴書でのアピールは不可欠でしょう。しかし、「どんな内容にしたら強みが伝わる経歴書になるのかわからない」という方は多いかもしれません。同じ営業職への転職を目指すなら特に、自身の営業スキルを志望先の企業に知って欲しいと思うのは当然ですよね。そこで今回は、営業職の職務経歴書を書く際のポイントや記載例を紹介します。

    営業経験を職務経歴書でアピールするポイント4つ

    まずは、営業経験を経歴書でアピールする際のポイントを4つ解説します。

    ※画像はイメージです(Getty Images)
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    1.取扱商材を明確にする

    最初に、営業において何を売り込んでいたのか、取扱商材を明確にしましょう。具体的な商材がわかることで、どのような営業活動を経験したのか、経歴書を読む相手がより深く理解できるようになるのです。

    たとえば、食品にまつわる商材を取り扱っていたのであれば、「食材」とだけ簡潔なものではなく、「菓子」や「調味料」、「インスタント食品」などと詳細を記載するとよいでしょう。応募企業の担当者が取扱商材によって営業内容をイメージしやすくなれば、それだけ評価につながりやすくなります。

    2.対象顧客を明確にする

    取扱商材の次は、対象となる顧客を明記するとよいでしょう。顧客の傾向や規模によって、営業活動に必要なスキルや知識は大きく変わります。対象顧客によっては経歴に対する評価内容も異なる場合があるためです。

    大企業を相手にしているケースや中小企業、個人を対象としている場合など、顧客層は多様なことに加え、顧客によって案件の規模も大きなものから細かいニーズに応えるようなものまでさまざまです。そのため、対象顧客を明確にすることで、同時にどの程度の規模の案件を取り扱ってきたのかを示す必要があるのです。

    3.営業スタイルを明確にする

    経歴を記載する際には、自身の経験した営業スタイルも明確にすることが大切です。経験した営業スタイルの提示によって、企業が志望者の経験を自社でも活かせるかどうか、求める人材かどうかを判断しやすくなります。

    「営業」と一言にいっても、飛び込みなどの新規開拓、既存顧客を中心としたルート営業、待機型営業などスタイルは多岐にわたります。自身の経験したスタイルをはっきりと提示できれば、担当者がイメージしやすいだけでなく、志望者にとっても得意な営業スタイルがよりアピールしやすくなるといえるでしょう。

    4.具体的な数値を用いて実績を伝える

    営業活動の経歴では、業務への取り組みや営業に対する姿勢ももちろんですが、やはり何より具体的な実績が重視される傾向にあります。そのため、わかりやすい数値を用いる必要があるのです。

    たとえば、とある会社から「取扱商材Aを1年で何個」「合計で××円の受注」というように、実際の数値で実績を示すとよいでしょう。明確な数字により、経歴を確認する担当者にもより受注規模や売り上げ達成度といった実績が伝わりやすくなります。

    営業スタイル別に職務経歴書の書き方のポイントを紹介

    ここからは、経験した営業スタイル別の経歴書の書き方のポイントを解説します。同じ営業職とはいえ、スタイルによって経験や身に付けたスキルは異なるもの。そのため、それぞれのアピールポイントをしっかりと活かせる書き方を確認しておきましょう。

    ※画像はイメージです(Getty Images)
    ※画像はイメージです(Getty Images)

    ▼個人営業の場合

    不動産販売や自動車販売、保険の契約など個人営業の経歴では、受注案件などの実績数やアプローチの方法を軸に記載するとよいでしょう。志望先の企業に対し、すぐに活躍できる即戦力であるとアピールすることが可能です。

    たとえば、新規開拓の実績数や個人営業におけるアプローチ方法や工夫、顧客となる相手とのコミュニケーションの取り方などを書いてみましょう。実績と取り組み方をバランスよく記載することで、個人営業での経験をより効果的に伝えやすくなります。

    ▼法人営業の場合

    企業間での取引が主となる法人営業の場合は、どんな顧客にどのような方法で受注実績や売上を出したのかを書けることがポイントとなります。そのためには、実際の担当商品やアプローチの手法、実績といった基本的な情報にくわえ、契約を達成するための企画力や問題解決能力を効果的にアピールすることが必要です。

    経験した仕事の流れや得意とするスタイルが数字や具体的なアプローチ手法によってわかれば、採用担当者も入社後の仕事のイメージがしやすくなるでしょう。

    ▼メーカー営業の場合

    メーカー営業は、対象顧客は法人が主であること、そしてライバルとなる競合他社が多い傾向にあるのが特徴です。よって、営業ではいかに他者との差別化を図るプレゼンができるかが重要となる他、技術者同士との仲を営業職が取り持つ案件も多いため、高いコミュニケーションスキルが問われます。

    そのため、経歴書の記載では、自社製品をどれほど理解した上で戦略を立てたのか、そして顧客との関係性をどう築いたかを軸にしましょう。経験者を求める傾向のあるメーカー営業職では、具体的な経験の有無が選考においてとても重要になります。

    職務経歴書に書く実績がない場合どうしたら?

    「営業の経験はあるけれど、具体的な数字が書けるような実績がない」という方もいるのではないでしょうか。その場合は、営業として勤務している間に学んだことや、業務において工夫していたことなどを軸に職務経歴を書くとよいでしょう。

    たとえば、自身が取り扱っていた商材に対する深い知識はもちろん、営業プロセスに対する取り組み方や成長に向けて努力したことなどが該当します。また、たとえ職務期間が短いなどにより実績が少ないという場合でも、入社後や配属時に受けた研修などから学んだことはあるはずです。営業に携わる中で学んだことや経験を実績に代えて記載することで、仕事に対する前向きな姿勢や向上心などのアピールにつながる可能性があります。

    営業経験をアピールした職務経歴書の記入例を紹介

    ここでは、実際に営業経験をアピールする場合の職務経歴書について、その記載例を紹介します。自身の経験した営業スタイルに合わせて、適宜内容を工夫するとよいでしょう。

    【職務経歴書記載例(個人営業の場合)】

    [職務要約]

    新卒入社から3年間、自動車の販売営業として、個人のお客様に向けて営業を行ってまいりました。店舗に来店いただきましたお客様への接客、見積もりやおすすめの自動車の提案から、自動車保険のご提案まで対応しております。


    また、ときに既存のお客様の元へ伺い、車のメンテナンスや新車の提案を行うといった外回り型の営業活動も実施。入社以来、毎期売上目標数を達成しております。


    [職務経歴]

    株式会社AB


    事業内容:自動車の販売、メンテナンス、部品販売、保険代理店業務

    資本金:××××万円 売上高:××××万円(●年●月)

    従業員数:◇人


    〇年4月~現在

    ・△店にて、個人を対象とした自動車販売の来店型営業および外回り型営業を担当

    ・来店された個人顧客に対する新車提案や見積もり、メンテナンス部品の販売や成約時の自動車保険加入の提案

    ・既存顧客を回りメンテナンスの案内や新車の提案を行う外回り型営業の実施


    [実績]

    ・〇年度(販売ノルマ達成率:101%、売上高:×××万円)

    ・〇年度(販売ノルマ達成率:105%、売上高:×××万円)


    [活かせる資格・スキル]

    ・普通自動車第一種免許(〇年〇月取得)

    ・officeソフトによる見積書や報告書、各種プレゼン資料、表計算、グラフの作成が可能


    [自己PR]

    入社してから3年、自動車販売の営業として、来店頂きましたお客様や既存のお客様への営業活動を行ってまいりました。中でも私が得意なのは、お客様との信頼関係の構築です。


    お客様に対し、丁寧なヒアリングとニーズに合わせた自動車やメンテナンスの提案を行い、細やかなサービスの提供に努めました。ご契約後も、ときにはお客様の自宅まで伺い、アフターサービスや付属サービスの提案など、一人ひとりのお客様に真摯に向き合うよう努めました。


    結果、入社以降ノルマ達成率100%以上を実現しています。貴社においても、お客様との信頼関係の構築を軸に、一日も早く実績を挙げられるよう努める所存です。

    まとめ

    営業職をメインにした職務経歴書を作成するのであれば、自身の経験した営業活動に関して、取扱い商材や顧客層、営業スタイルや実績などを丁寧に洗い出すことが重要です。具体的な数値や説明を用いながら自身の経験を伝えることで、採用担当者にも自身のスキルや強みが伝わりやすくなるだけでなく、採用後に営業として働いているイメージも抱いてもらいやすくなるでしょう。


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