面接試験での自己紹介は何を話すべき? 面接官が求める自己紹介を解説

はじめに

会社や企業への採用試験において、面接試験というものは「最終段階」にあたります。面接試験に合格することにより「採用」となるケースが多いため、それだけ面接試験というものは重要な位置付けとなっています。

「採用」を掴み取るためにも、万全な準備を行い面接試験に臨む必要があるでしょう。そこで今回は、面接試験における導入段階で重要になる「自己紹介」について取り上げていきます。

自己紹介と自己PRの違いとは?

※画像はイメージです(GettyImages)

面接試験では、導入段階で「自己紹介」を求められることが多いです。ここで注意してもらいたいのが、「自己紹介」と「自己PR」では趣旨が異なるということです。これらの違いについて説明します。

【自己紹介】

自己PRへと繋げるために、自分自身の人となりや全体の雰囲気を知ってもらうもの。また、面接官に興味を抱いてもらうきっかけ作りでもあります。

【自己PR】

会社や企業で活かせる「経験」や「資格」、「長所」を伝えます。そして、貢献できる人材であることを「アピール」する場面です。

面接で自己紹介を求められる理由は?

面接試験において、「自己紹介」が求められる理由は大きく2つあります。

1.自己分析

「何が得意で何が不得意なのか」「長所と短所は何なのか」など、自分自身を客観的に捉えられているかがチェックされます。そのため、自身の内面と向き合うことが必要不可欠です。

2.要点をまとめて話せるか

限られた時間において、自身の経歴や特技などを簡潔に伝える必要があります。企業では、報告先である上司は基本的に多忙です。そんな上司に報告する際に必要となる最低限のマナーが見られています。

面接の自己紹介で伝えるべき3つのこと

面接の自己紹介で伝えるべき3つの内容を紹介します。

1.挨拶・名前

人とのコミュニケーションは「挨拶」から始まります。「失礼します」「おはようございます」「よろしくお願いします」など、面接試験においても同様です。「挨拶」から既に面接試験は始まっており、評価されています。社会人として失礼のないよう、誠実で明るい挨拶を心掛けましょう。

挨拶の後に自身の名前を名乗らない場合、面接官の立場からすれば「君は誰なんだ?」と思われてしまいます。そのため、面接試験では、「挨拶」と「名前」はセットと覚えておきましょう。

2.現職・前職の職種や職務経験

転職における面接の場合、現職や前職について伝える必要があります。即戦力として活躍できることが企業に伝わりやすいよう、「実績」や「経験」を交えて伝えましょう。この際、具体的な数字で説明することで、より信憑性を高められます。

例:「営業職として、毎月◯◯件の契約を結び〜」「プロジェクトリーダーとして◯◯人のメンバーを束ね、◯◯万円の大型案件を成功させた。」

3.意気込み・結びの言葉

面接という特殊な状況下といえ、通常のコミュニケーションと同様に「言葉のキャッチボール」を行うことに変わりありません。「私の自己紹介はここまでです」と面接官に理解してもらう必要があります。

自己紹介を綺麗に締めくくることにより、面接官としても次の質問へスムーズに移行できます。面接官が判断に困るようなものは控えるべきです。そのためにも、意気込みと結びの言葉も忘れずに準備しておきましょう。

例:「〜という経歴は、御社のお仕事でも活かせると考えております。」「〜として活躍したい所存です。」

面接で自己紹介を答える際のポイント3つ

※画像はイメージです(GettyImages)

面接の自己紹介を答える際には、次のような3つのポイントに注意しましょう。

1.30秒〜1分程度で要点だけ伝える

自己紹介において、最も低い評価を受ける要因が「長い」ことです。そのため、30秒〜1分程度で要点だけを短く伝えることがポイントです。短い自己紹介で面接試験に落ちる可能性は低いですが、長い自己紹介が原因となって落ちることは考えられます。

面接官は、長い自己紹介を望んでいないからです。いかに短い時間で要点をまとめて伝えることができるかを見ています。アピールしたい気持ちが前のめりにならないよう注意しましょう。

2.表情や話し方も意識する

人の情報の8割近くは視覚情報であり、聴覚情報は「1割」程度といわれています。そのため、コミュニケーションにおいて、見た目は無視できない要因であることは事実です。些細な表情の変化で、印象というものはガラッと変わります。面接の応答だけでなく、外見や身振りなどについても工夫が必要です。

また、話し方にも一工夫加えてみましょう。たとえ異なる受験者が同じ内容の応答をしていても、抑揚のないロボットのような話し方と、相手に伝えることを意識した話し方では、印象は全く異なります。意図的に「間」を活用したり、普段より声のトーンを上げるよう心掛けましょう。

3.応募先企業に関連する内容に絞る

限られた自己紹介の時間において、応募先企業の業務内容や業種に関連しているキーワードを使用することが重要です。就職試験を受けるということは、その企業に何かしらの興味を持ったはずです。必ず自分自身と企業の共通項があるはずです。その共通項となるキーワードを選定し、自己紹介に盛り込みましょう。

4.趣味や特技は別の場でアピールする

先ほども説明したように、「自己紹介」と「自己PR」は異なります。「自己紹介」はあくまで面接における導入部分であり、「過度な」アピールは控えるべきです。自己紹介以外にもアピールする場面は必ずあります。自己紹介の意味を履き違えて、「自己主張が強い」という印象を与えないよう注意しましょう。

面接で自己紹介を求められた際の回答例

面接で自己紹介を求められた際の回答例を紹介しますので、考える際の参考にしてください。

営業職の自己紹介

「私は御社において、営業職の業務に従事したいと考えております。自社のサービスや商品を紹介し、抱える課題を解決する一連の流れに魅力を感じております。そのために求められる能力は「対人コミュニケーション」能力だと思います。

私は前職時代においても営業職に従事していました。特に顧客からのヒアリングを重視しており、要望に基づいたサービスの提供に努めてまいりました。御社においても、この経験を存分に発揮したいと考えております。」

事務職の自己紹介

「私の性格を一言で表すと、「几帳面」です。普段から整理整頓を行うよう心掛けており、周囲からも、細部にまで目が行き届いているとよく言われます。また、学生時代には野球部のマネージャーを務めた経験があります。

その際には、書類や掲示物の作成、ホームページの編集など多岐にわたって活動してきました。チームの円滑な運営のために、裏方としてサポートすることを得意としております。私は、この性格や経験を御社の事務職として活用したいと考えております。」

まとめ

採用試験における「面接」では、筆記試験や適性試験では判断できない部分が見られます。その中でも「自己紹介」は、第一印象を決める重要なものです。ここで悪い評価を受けると、その後の素晴らしいアピールも評価されないことがあります。それほど第一印象というものは重要なのです。

自己紹介が、面接試験全体の評価を大きく左右することを意識し、最も緊張する場面だからこそ、自分の言葉で話せるように万全の準備を心掛けましょう。


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