「30代で転職」のメリット・デメリット 企業が求める人材とは

はじめに

30代は仕事にも慣れ、ある程度自分の采配で仕事ができるようになってくるころです。そのため、今の仕事や職場に少しでも疑問や不満がある人は「このままこの職場で働いていていいのか」という不安が生まれる時期でもあります。

しかしながら、すぐに転職を決意するのは早計です。まずは30代の転職についてしっかり理解した上で考えてみましょう。

30代で転職するメリットとデメリット

30代という年齢ならではの「転職するメリットとデメリット」について詳しくみていきましょう。

▼メリット

まず、30代で転職するメリットは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

  • 求人数が多い
  • 収入アップを見込める
  • 転職先によっては即戦力になれる

転職市場は、どうしても年齢が上がれば上がるほど求人数も少なくなってきます。また、年齢が上がるにつれて採用の条件も低くなりがちです。その点、30代であればまだ求人数は比較的多く、転職先との交渉次第で収入アップを実現している人が多い年代です。

30代は10年ほど社会人経験があるため、ある程度の対応力も身についているはずです。そのため新しい転職先でも即戦力となれる可能性が高く、企業から求められやすい、希望のある年代なのです。

▼デメリット

30代での転職におけるデメリットは、主に以下の2つです。

  • 企業先によっては「またすぐ辞めるのではないか」と思われる
  • 収入がアップしたからといって仕事の満足度が上がるとは限らない

30代の転職に対して、企業の採用担当者によっては「たったの10年で転職するのか」「またすぐ辞めるのではないか」とマイナスに捉えられる可能性があります。この場合、10年近く働いてきた企業を辞める理由と、そこで身につけてきたスキルや転職先でどうステップアップしたいかをしっかりとアピールし、ネガティブな印象を覆すことが必要です。

また、収入については「収入アップ=仕事の満足度アップ」とは限りません。収入はアップしても、職場環境が悪い企業に転職してしまった場合、転職成功とはいいがたいでしょう。まだまだ会社生活が長く続く30代という年齢だからこそ、しっかりと転職先を選ぶ必要があります。

企業はこんな30代の転職者を求めている

では、30代の転職者に対して企業はどのような人材を求めているのでしょうか。企業側の採用担当者の本音についても確認しておきましょう。

▼マネジメント能力のある人材

企業はマネジメント能力のある人材を求めています。30代という年代は、チームのリーダーになったり役職がついたりと、一般社員からマネジメント側へ変化する年代です。30代の転職者を受け入れようとしている会社は、転職者にできるだけ早くマネジメント側の人間になってもらい、会社やチームを引っ張ってもらいたいと考えています。

そのため、30代で転職をする場合は自分のマネジメント力について見つめ直す必要があります。30代という実務経験を十分に積み、ある程度周りが見えてきたころの視野の広い人間にマネジメント業務をお願いしたいというのが、企業の本音です。

▼即戦力となる人材

30代の転職者を受け入れる企業の中には「とにかく人手不足で即戦力となる人が欲しい」という企業が非常に多いです。新卒だと人によっては社会人としてのふるまいから教えなければなりません。

一方で、30代の転職者であれば、社会全般に共通するマナーはもちろんのこと、仕事の進め方についても前職のスキルを応用できます。全く違う仕事に転職した場合でも、30代の転職者は今までの経験から仕事のコツをつかむスピードが非常に早い傾向にあります。

30代での転職で注意すべきポイント3つ

30代で転職する際の注意すべきポイントを3つ紹介します。しっかりと自分自身に当てはめて考えてみてください。

※画像はイメージです(Getty Images)

1.転職活動と退職のタイミング調整が必要

転職活動を始めるタイミングは、大きく分けて以下の2つがあります。

  1. 現職で働きながら転職活動をする
  2. 現職を退職してから転職活動に専念する

現職で働きながら転職活動をする場合、収入が途絶えることがないため、その点については安心です。ただし、転職エージェントとのやり取りや、転職先の企業との面接の日程調整などが難しい傾向にあります。

一度現職を退職してから転職活動をする場合、平日の転職活動も気兼ねなく行えるため、その点では心に余裕をもって活動が可能です。ただし、収入に対する不安が付きまとうことになります。また、無職である期間があまりにも長くなると転職時にマイナス要素となる可能性もあります。

どちらもメリット・デメリットがあるため、自身や会社の状況、貯蓄の額などから考えて調整しましょう。

2.同業界・同職種にこだわりすぎない

30代で転職する場合、今までと同じ業界や職種に行きたいと考える人が多い傾向にあります。もちろん、同業界・同職種を目指すことは悪いことではありません。ただし、あまりにもこだわりすぎてしまうと、転職活動自体が上手く前に進まなくなることもあります。30代であれば、様々な業界の求人があるため、必ずしも同業界・同業種にこだわりすぎず幅広く求人を見てみましょう。

3.年収やポジションが下がる可能性がある

30代での転職は、年収が上がる可能性は十分にありますが、当然のことながら下がることもあります。前職では役職者として働いていたのに、非役職からのスタートで年収やポジションが下がるというケースもあります。長い目で見て、転職先の昇進制度についてもしっかり確認する必要があるでしょう。

30代で「未経験」でも転職しやすい職種は?

未経験の職種に転職するのは勇気がいることです。「そもそも経験がないのに受け入れてもらえるのか?」という不安もあるでしょう。ここからは、30代で未経験であっても転職しやすい職種について紹介していきます。

▼IT業界

IT業界は、仕事のスキルよりも固定観念にとらわれないアイデアを持っている人材を求める傾向があるため、未経験でも転職しやすいでしょう。

IT業界は飛躍的に技術を伸ばしており、どの企業も競争が非常に激しいです。ベンチャー企業も多い傾向にあり、常に新しい発想やアイデアを求めているのです。

▼介護業界

高齢化社会に伴い、介護業界は常に人手不足です。また、体力仕事であることが要因となり人によっては長く続けられない場合も少なくありません。

そのため、介護業界は未経験であっても比較的転職しやすい職種だといえます。若いうちに現場経験を積み、ケアマネージャーの資格を取得して体力仕事からマネジメント業務に移行も可能です。

まとめ

転職市場は年齢によって待遇が大きく変わってきます。30代の転職は、比較的、自分の希望が通りやすい年代となっており、転職するにはチャンスの時期ともいえます。

ただし、転職先や転職をするタイミングなどしっかりと考える必要があるでしょう。紹介したことを参考に、ぜひ転職活動を前向きに取り組んでください。


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