第二新卒の定義って? 第二新卒が気をつけるべき転職の成功・失敗ポイントを解説

はじめに

新卒で入社した企業から転職を考える際、「まだ3年も働いていないけど転職したい…3年未満の転職って不利?」、「企業の募集要項に第二新卒とあったけど、自分が第二新卒枠なのかよくわからない」といった悩みをもつ方もいるでしょう。

今回は、第二新卒の定義と企業が第二新卒を求める理由、転職活動における成功・失敗ポイントを解説します。

第二新卒の定義とは?

※画像はイメージです(Getty Images)

転職市場において定着しつつある「第二新卒」という言葉ですが、実は第二新卒の対象は明確に定義されている訳ではありません。世間的には、新卒で入社した後、3年以内で転職活動を行う人のことを指します。最終学歴は四年制大学に限らず、短期大学や専門学校、高校、大学院なども含みます。

学歴によって第二新卒者の年齢も21~27歳と幅広く変動するため、「〇〇歳までが第二新卒」と定義するのは困難です。そのため、「卒業してから入社後、3年以内に転職活動をはじめる20代前半から後半までの世代」を第二新卒と認識するのが妥当でしょう。

なお、第二新卒の定義は企業によって異なる場合もあるため、もし気になる場合は事前に企業に確認すると確実です。

第二新卒が企業に求められる理由

社会人生活の中で、「仕事は最低でも3年は続けた方がよい」という言葉を耳にする機会もあるでしょう。しかし、3年以内の転職であっても、第二新卒に注目する企業は増えています。ここでは、第二新卒が企業に求められる理由を解説します。

▼一定のビジネススキルを有しているため

企業が第二新卒を求める理由のひとつが、「ビジネススキルの有無」です。新鮮さやモチベーションの高さに関しては、新卒で就活を行う学生や既卒者も持ち合わせていますが、第二新卒には別の企業に就職した経験という強みがあります。

新卒で企業に入社した経験があるならば、研修などで一般的なビジネスマナーやスキルに関する教育を受けていることがほとんどです。そのため、社会人として基本的なマナーやスキルを身に付けている第二新卒は、即戦力としての活躍が期待できる点が魅力なのです。

▼新卒に比べるとミスマッチが少ないため

第二新卒は、新卒に比べて離職率が低い傾向にあり、それが第二新卒が求められる理由でもあります。一度社会人経験を経たことで、新卒の頃にはわからなかった自身のやりたいことや、望む働き方を再確認する第二新卒者は多いもの。

そのため、新卒での就活時よりいっそう具体的な理由や目標を持ち転職活動に取り組むため、慎重に応募企業選択を行います。学生時代の就活よりもはっきりした動機を持って企業を選ぶため、転職後のミスマッチが起こりにくく、長く定着する人材となる可能性が高いのです。

第二新卒が転職活動で失敗する事例3つ

第二新卒の転職活動は、これから解説する3つの事例に気をつけて取り組む必要があります。悔いの残る転職にならないよう、充分に注意しましょう。

※画像はイメージです(Getty Images)

1.転職先を決める前に退職する

現在の仕事に対して不満があっても、転職先を決める前に退職するのは考え物です。転職活動の進捗によっては、収入がない状態が長引いてしまう場合もあり、仕事が決まらない焦りだけでなく、生活の不安まで重なってしまいかねません。

そのため、精神的な負担から逃れるために「どこでもいいから仕事を決めないと」と、企業分析や条件の確認が不足したまま入社を決めてしまう可能性があります。

自分のやりたいこととは違う仕事に就いてしまう、前職よりも待遇や給与が下がってしまった、など不本意な転職にならないためにも、在職中で余裕があるうちに転職先を決めることが重要です。

2.新卒のときと同様に転職活動に臨む

新卒の時と同じ方法で転職先を見つければいい、と安易に行動するのは避けましょう。転職活動が難航してしまう可能性があります。新卒の就活では、興味のある業界や職種を決めたら、一社でも多くの企業へ応募するべきと活動していた方も多いでしょう。

しかし、一度社会人経験を経たことで自身の価値観や志望動機にも少なからず変化があるはずです。そこを深く掘り下げないまま新卒時と同じことをしてしまうと、たとえ転職できてもミスマッチにつながりかねません。

そのため、第二新卒での就活では自身の志望動機や将来のビジョンを明確にする必要があります。新卒の頃と比べ、社会で経験したことははるかに多いはずです。その経験の掘り下げや自己分析、企業研究をより徹底し転職活動に臨みましょう。

3.とりあえず仕事を辞めたいから転職する

「今の仕事が嫌だから転職したい」とは誰もが一度は考えるものです。しかし、嫌だからという理由だけで転職活動をするのは望ましくありません。マイナスな理由で転職してしまうと、次の職場でも同じような環境だったり、悪い部分ばかりが目に付いてしまったりと、満足いく結果が得られずまた転職を繰り返すことにもつながります。

転職を考えるならば、より良い環境を希望するのと同時に、「自分が仕事を通して何をしたいか」など、プラスの動機も考えてみるとよいでしょう。

第二新卒が転職活動を成功させるポイント3つ

ここからは、第二新卒が転職活動を成功させるために押さえたいポイントを3つ解説します。満足いく転職活動を行うためにも、ぜひ参考にしてみてください。

1.自己分析を行い将来像を固める

転職活動の際は、しっかりと自己分析を行い将来のビジョンを明確にしましょう。自分の目標や将来どうなりたいかを確立し、実現できそうな企業を軸に応募先を探すことでミスマッチが起こりにくくなります。たとえば、「こんな働き方をしたい」、「この業界に携わりたい」など、自分が何を求めているのかを中心に自己分析を進めてみるのがおすすめです。

長く関わっていきたいと思えるような職種、企業を見つけてその熱意を採用試験の際に伝えることで、長く働いてくれる人材を求める企業にも好印象となります。希望する業界や職種に携われると、日々のやる気アップにもつながります。そのため、自身の希望を深く分析し、将来の姿を元に転職先を吟味するとよいでしょう。

2.転職活動のスケジュールを定める

将来像を固めたら、転職活動の開始から終了までの大まかな日程を立てましょう。スタートとゴールを決めることで、だらだらと転職活動が長引くのを防ぎ、効率的に進めやすくなります。転職活動の期間は人にもよりますが、心身的な余裕を考えて3か月程度が望ましいです。

一例ですが、最初の1か月で自身の職務経歴や経験を書き出し、自分がやりたいことやできることを把握するための自己分析をじっくり行いましょう。2か月目に実際に企業に応募し、選考を経て3か月目に内定をもらえるように動く、と計画を立てると達成のためにやるべきタスクが明確になります。

転職活動は、長引くほどに不安や焦りといった負担が大きくなるもの。納得できる結果を得るためにも、活動前にスケジュールを決めておきましょう。

3.転職理由はポジティブに伝える

第二新卒の転職活動で面接となった場合、必ず問われるのが「転職理由」です。転職理由は、前向きな理由を答えましょう。退職理由と同時に聞かれることも多いため、退職理由を正直に伝えつつもポジティブな結論につなげることが重要です。

たとえば、「毎日同じ業務で退屈」は「よりスキルアップできる仕事に挑戦したい」、「人間関係に問題があった」は「皆と意思疎通を図り気持ちよく働きたい」など。ポジティブな転職理由を伝えることで、面接官にも「前向きに転職活動に臨んでいる」と明るく良い印象を与えやすくなります。

まとめ

新卒入社後、3年以内に転職活動を行う第二新卒は、基礎的なビジネスマナーとスキルが身についていること、ミスマッチの少なさから企業にとって魅力的な人材であると言えます。

第二新卒として転職活動を行う際は、在職中からスケジュールを練り、自身の目標や未来のビジョンを実現できる企業をしっかり吟味しましょう。計画的に、かつ前向きに転職活動に取り組むことが、より良い結果につながります。


Recommend

Biz Plus