はじめに
転職活動中には、自己PRや長所というワードをたびたび目にします。自己PRと長所はどのように使い分けるとよいのでしょうか? この記事では、自己PRと長所の違いや、自己PRで長所を伝える際のポイントをお伝えします。
自分の長所をアピールするためには、自己分析などの事前準備が大切です。自分の魅力を効果的に伝えるために、この記事にあるポイントをおさえて準備を行いましょう。
自己PRと長所の違いとは?
自己PRと長所はどちらも自分の強みや良さを伝えるため、似ているように感じる方もいるでしょう。しかし、自己PRと長所は違うものです。
自己PRは、企業にとって利益となる自分の強みを伝え、企業に自分を宣伝して売り込むことです。長所は、自分が思う自分の人柄や特性などで優れている部分を伝えます。自己PRは企業側から見た自分の仕事での強みで、長所は自分側から見た自分の良い部分です。両者は、視点が異なることを理解しましょう。
転職活動では、自分は入社後に活躍できる人材だと企業側にアピールすることが大切です。そのため長所を伝える際には、仕事に活かせる長所を伝えるようにするとよいでしょう。
長所は自己PRで活用できる
自己PRは、過去の経験や実績を元にしたアピールが一般的です。しかし、経験や実績が少ない場合は、長所を活かして仕事の成果を上げたことを伝えると、自己PRに活用できます。
例えば、正確性が求められる事務職の場合は、誠実さや真面目さを活かした仕事の成果。営業職の場合は、行動力、積極性を活かした仕事の成果など。このように、長所となる部分から仕事のエピソードにつなげることで強みをアピールできます。
まずは自分の長所をいくつか考えてみましょう。その中から、志望する企業が求める人物に当てはまるような長所を、自己PRでアピールするとよいといえます。
自己PRで長所をアピールする際のポイント5つ
ここでは、自己PRで長所をアピールする際のポイントを5つ紹介します。ポイントをおさえて、自分の魅力を効果的に伝えましょう。
1.アピールする長所は1つに絞る
アピールする長所は1つに絞ると効果的です。積極的に自分を売り込むために、「私は、行動力があり、コミュニケーション力が高く、誠実です」とたくさんの長所を伝えると逆効果の場合も。相手の印象に残らないだけではなく、自慢に聞こえる場合もあるため注意しましょう。
採用担当者は、入社後に活躍してくれそうな人を採用したいと考えています。そのため、企業の社風や仕事内容に合わせた長所のアピールが効果的です。長所がたくさんある方は、入社後の仕事に活かせる最も強みと言える長所を1つだけ選ぶとよいでしょう。
2.エピソードを交えながら話す
自己PRで長所を使う時には、仕事上で長所が活かされたエピソードを伝えると効果的です。自分の人柄や良い部分を伝えるだけでは採用担当者の印象に残りません。
例えば、「長所は人見知りをしないこと」と伝えるより「人見知りをしないため、新規開拓営業も積極的に行いました」の方が、仕事で活躍する姿をイメージしやすいといえます。具体的なエピソードを加えることで、説得力が増し印象に残るアピールとなるでしょう。
面接の自己PRで長所を話す際には、「自分の長所→その長所を仕事でどう活かしたか→入社後はその長所をどのように活かすか」の順番が効果的といえます。
また、自己PRで活用する長所やエピソードは、応募する企業や仕事内容に合わせた内容にしましょう。素晴らしい長所でも、採用担当者が入社後に活かせる場所を見いだせなければ、採用にはつながりにくいといえます。
3.客観的な意見を取り入れる
自己PRで長所を伝えるときは、客観的な意見も取り入れましょう。自分の良いところを主観だけで伝えると、説得力に欠ける場合もあります。自分が長所として良いと思っている部分は、客観的にも評価されている点が伝わるとよいでしょう。そのためには、具体的なエピソードの中に第三者の評価や数字などの客観的な視点も入れると効果的です。
自己PRは、自分という人材を宣伝する場ともいえます。商品を購入する時に口コミという第三者の意見を参考することもあるでしょう。同じように自己PRに第三者の意見を取り入れることは効果的な方法といえます。
4.長所と短所は表裏一体で考える
転職活動で自分の長所について考えをまとめる時は、長所と短所を表裏一体で考えるとよいでしょう。なぜなら、長所は短所の裏返しであり、短所も長所の裏返しの関係です。例えば、「ポジティブ」という長所は「楽観的」という短所になり、「心配性」という短所は「慎重な性格」という長所にもなります。
もし、自分の長所が思い浮かばない場合は、短所を裏返して考えてみると長所が見つけやすいです。また、長所と短所はセットで聞かれることもあります。長所と短所をセットで準備しておくと、話に矛盾がなく説得力のある効果的な自己PRとなるでしょう。
5.企業が求める人材や志望する業務につながる長所に
転職活動でアピールする自分の長所は、企業が求める人材や志望する業務につなげることは大切です。入社後の業務に活かせない長所は、企業側にとって採用するメリットになりません。
同じ営業職であっても、スピード重視の成長企業では積極性や行動力、チームワーク重視の職場では協調性など、志望する企業によってアピールする内容は変えるとよいでしょう。正確性を求められる業種で、ポジティブであることを伝えてもミスマッチとなります。
企業の社風や業務内容により、企業が求める人材像は異なるため、しっかりと企業研究を行い志望する企業にあった長所をアピールしましょう。
長所を用いた自己PRの例文を紹介
ここでは長所を用いた自己PRの例文を2つ紹介します。効果的な自己PRをするために参考にしてください。
例文1
私の長所は、行動力です。前職の法人営業では、新規開拓を積極的に担当しました。新規開拓をするためには、訪問件数を増やすことが必要と考え、同僚と倍以上の件数訪問を続けました。また、担当するお客様のアフターフォローも徹底しました。
現状の問題点や困っていることをヒアリングし、顧客満足度を高めることで、新しい提案が決まることや、新しいお客様を紹介していただけることが増えるようになりました。
その結果、昨年度は目標を150%達成し、支店1位の成績で表彰されました。御社でも今までの経験を活かし、積極的に行動しつづけることで業績に貢献したいと思います。
例文2
私の長所は、協調性があるところです。前職の経理職では、平均残業時間が月40時間を超え問題となりました。個人の努力だけでは業務量を調整できないため、部署全体で進捗を管理するように提案しました。
私は遅れている部分を積極的に手伝い、スケジュールを前倒しして処理が進むように心がけました。また、処理手順やミスが発生しやすいポイントなどを自ら部署内で共有することで、無駄をなくすようにしました。
その結果、前年度の平均残業時間を月20時間以内に改善できました。御社においても、チームをサポートし業務の効率化に貢献したいと思います。
まとめ
自己PRと長所の違いや、自己PRで長所を伝える際のポイントを紹介しました。企業は自己PRを通して、あなたが入社後にどのような活躍ができるのかを判断しているといえます。
また、社風に合った人柄の人材を採用することで、入社後のミスマッチを減らす狙いもあるといえます。自己PRには、企業に合った自分の長所も取り入れ、事前に準備をしっかり行いましょう。
































