はじめに
履歴書の作成は転職活動において必要なものです。中でも「職歴」の書き方が分かりづらいという悩みをよく耳にします。しかし、職歴の欄は今まであなたがどんなキャリアを積んできたかアピールできる箇所でもあります。
本記事では、履歴書の職歴欄の書き方について詳しく解説します。具体的なパターン別に例を挙げていますのでぜひ参考にしてください。
履歴書の職歴欄を書く際のポイント5つ
まずは、履歴書の職歴欄を書く際に間違えやすい箇所を中心に、ポイントを解説していきます。
1.会社名や部署名は正式名称で
つい省略してしまいがちな「株式会社」を、「(株)」と表記するケースがよくみられます。しかし、職歴の箇所に書く際には、必ず正式名称で書くのがマナーです。部署名においても「長いか」などの理由で独自の判断で省略してしまう方もよくみかけます。会社名や部署名は、例え長くても必ず正式名称で記入するようにしてください。
途中で部署が変わった場合、そのことを記入するのもいいでしょう。ただし、部署異動の経験が多いと書ききれなくなる場合があるため、その場合は職務経歴書に書くことを前提に、履歴書の職歴欄は省略するという方法でも構いません。
2.年号表記は統一する
意識していないと気づいたらバラバラになってしまっているのが「年号」です。ある個所では和暦で書いているのに、他の箇所では西暦で書いているといったことがよくあります。まずは手元の書類を書く前に各項目に目を通しましょう。
また、日付のところで、和暦か西暦か指定されている場所はないでしょうか。もし指定されている箇所があれば、そのほかの年号表記もすべてそこに合わせてください。内容が間違ってはいるわけではありませんが、読み手からすると非常に分かりづらいです。採用担当者に「年号を読み替える」という作業させることになるため、年号表記は統一して書くように気を付けましょう。
3.在籍していた会社は基本的に全て記入
なかには「長く続けた会社だけでいいかな」と勤務先を抜粋して書く人も見られますが、職歴の欄では過去に自分が在籍していた会社すべてを記入します。職歴が多く、入りきらない場合には義務教育の部分を省略する、職歴欄が多く確保されている履歴書を使うなど工夫してください。
在籍していた企業が多いからといって自己判断で省略してはいけません。そのまま採用されたあとに履歴書に記入のない職歴が会った場合、最悪のケースでは「職歴詐称」とされることもあります。過去に多くの会社での勤務経験がある人は、履歴書とは別に提出する職務経歴書もうまく使いながら、必ずすべて記入しましょう。
4.退職理由も記載する
学校の場合は「卒業」のみでいいですが、勤務先の場合は「退職」に加えて、退職理由の記載をしましょう。自己都合で退社した場合は「一身上の都合により退職」と記載すればOKです。そのほかよくあるパターンとしては「出産のため退職」「契約期間満了のため退職」などが挙げられます。
最後の勤務先でまだ今も働いている場合は、「〇〇商事 入社」の後に「現在に至る」と記入します。最後に、下の行の右側に「以上」と記入すれば完成です。退職都合について、できるだけ具体的に記入することをおすすめします。応募先企業としては前職の退職理由が分からないと「またすぐに辞めるのではないか」と不安になることも。「会社都合のため」「結婚のため」など理由を明確に提示することで「すぐに仕事を辞める人ではないか」と思われることを防げます。
5.応募先に関連のある職歴は仕事内容も記入
基本的に記入するのは「いつどこの会社に入社したか、いつ退社したか」という情報です。しかし、例えば過去に働いていた企業が今回応募する企業と関連性のある仕事内容だった場合は、記入することで採用担当者へのアピールになります。
この場合は「△△株式会社 ××支店にて□□業務を担当」という風に、具体的に担当していた内容を記入しましょう。リーダー的仕事をしていた場合や、勤務期間中に昇格している場合はその旨も記入ししっかりアピールすることです。
履歴書の職歴欄の書き方をパターン別に紹介
ここからは各パターン別に履歴書の職歴の書き方を紹介していきます。例文も紹介しますので、参考にしてください。
職歴欄の基本的な書き方
次のように、自身が今まで働いていた勤務先・部署名の正式名称を記入します。
【例文】
平成20年4月 〇〇商事 入社
××営業部にて新規顧客への自社商品の販売に従事
平成25年3月 〇〇商事 出産のため退職
もし過去の勤務先が複数ある場合は、これを1セットとして過去の勤務先すべてを繰り返し記入していきます。記入する順番は時系列順に書くようにしましょう。
【例文】
平成20年4月 〇〇商事 入社
××営業部にて新規顧客への自社商品の販売に従事
平成25年3月 〇〇商事 出産のため退職
平成27年4月 △△株式会社 入社
□□店販売員として接客を担当
令和 1年3月 △△株式会社 一身上の都合により退職
入りきらない場合は、担当していた職務は省略し、職務経歴書に詳しく書くなどうまく行を使いましょう。
在職中の場合の書き方
転職活動の履歴書を作る際には、まだ現職に就いている場合もあります。その場合は「退職」がないため、以下のように記入すれば大丈夫です。
【例文】
平成21年4月 〇〇株式会社 入社
営業企画部にてマーケティング部門を担当
現在に至る
以上
「退職」を書かず「現在に至る」と記入することで、現在もその仕事に就いていることが分かります。「現在に至る」のあとに「以上」を付け忘れないようにしましょう。行が足りない場合は「現在に至る」と「以上」が同じ行になってしまっても構いません。
部署異動や昇格がある場合の書き方
人によっては同じ企業の中で部署異動をしたり昇格を経験したりしている人もいるでしょう。その場合は、次のように記入してください。
【例文】部署異動をした場合
平成25年4月 〇〇株式会社 入社
営業企画部に配属 マーケティング部門を担当
平成29年4月 人事部に配属 新卒採用を担当
【例文】昇格した場合
平成21年4月 〇〇商事 入社
××営業部にて新規顧客への自社商品の販売に従事
平成25年4月 ××営業部主任に昇格 15名の部下の育成・指導を担当
このように、昇格や部署異動をした時期とそのあとの業務内容を簡潔に記入しましょう。
個人事業主・自営業からの転職の場合の書き方
個人事業主や自営業をしていた際は「退職」という表現はしません。その場合「廃業」という言葉を使います。具体的には以下のように記入しましょう。
【例】
平成20年4月 個人事業主としてHP作成・アプリ開発の請負いを開業
平成30年3月 HP作成・アプリ開発業を廃業
このように、個人事業主としてどのような内容の仕事をしていたのかも簡単に記入するようにしましょう。
正社員以外の雇用形態の場合の書き方
正社員以外の雇用形態の場合には、記入の仕方が変わってくるため注意が必要です。派遣社員や契約社員で働いていた場合は、記入するのが一般的です。また、派遣社員の場合は雇用元(派遣会社)と実際に働く会社(派遣先企業)が異なるため、以下のように整理して記入しましょう。
【例】
平成20年2月 ××株式会社(派遣会社)に派遣社員として登録
平成20年4月 〇〇株式会社に派遣社員として就業 窓口接客対応を担当
平成23年3月 〇〇株式会社 期間満了につき退職
また、基本的にアルバイトの場合は記入不要ですが、もし経験しているアルバイトが今回の応募先企業とかかわりの深い業務内容であれば、記入するのをおすすめします。その業界の仕事内容を知っていることや、即戦力になるというアピールができるからです。
まとめ
履歴書の職歴欄は、自分が今までどのような業務を経験してきたのかをアピールする非常に重要な項目です。それだけでなく、応募先企業の採用判断基準として職歴は大きく影響します。万が一間違っていたり、虚空の職歴を書いたりしてしまうと「間違えた」では終わりません。「職歴詐欺」とされてしまうこともありますので、きちんと確認し書くべき内容はしっかり記入しましょう。
































