英語スキルだけで転職は可能？ 英語を活かせる転職先を英語レベル別に紹介

はじめに

英語が得意な方の場合、そのスキルを生かして転職したいと考える方が多いでしょう。しかし、「英語スキルのみをアピールして転職は可能？」や「英語を活かせる転職先はどのような企業だろう？」と疑問をもつ方もいるはずです。

そこでこの記事では、英語スキルだけで転職が可能なのかや、レベル別に英語力を活かせる転職先を紹介します。自分に合った、英語を活かせる転職先を見つけましょう。

英語スキルのアピールだけで転職は可能？

転職では、英語スキルに加えて志望する仕事の専門スキルも求められるため、英語スキルのアピールだけでは転職が厳しい場合もあります。

英語はあくまでも仕事で使う言語です。英語を日常的に使う職場では、英語力と仕事の専門スキルが必要になります。例えば、外資系企業の営業職の求人は、英語力に加えて営業経験があればさらに強みとなるでしょう。

転職活動では、英語力に加えて専門的スキルを伸ばすことで、英語を活かせる転職に成功する確率が高くなるのです。

英語力のレベル別に活かせる転職先を紹介

英語を活かせる仕事としてどのような転職先があるのでしょうか？ここでは、英語力のレベル別に転職先を紹介していきます。

ネイティブレベルの英語力が活かせる転職先

ネイティブレベルの英語力が活かせる転職先として次のような職種があげられます。

■通訳

・全国通訳案内士（国家資格）

外国人を日本各地に案内し日本文化や伝統などを紹介する通訳ガイドの仕事です。観光案内をする英語力だけではなく、あらゆる質問に対応できる英語力が必要です。

・企業内通訳者

海外企業との商談時の「ビジネス通訳」、国際会議などで活躍する「会議通訳」などの仕事があります。英語を正しく訳すための高い英語力だけではなく、業界や商品等のビジネス専門知識や商談相手の文化や歴史などの教養も必要になります。

■コンサルタント

企業やプロジェクトの問題点を調査・分析する仕事です。コンサルタントが、外資系企業や海外向けのプロジェクトを担当する際には、専門的な知識や外国人スタッフと議論できる高レベルの英語力が求められます。

■翻訳家

本や映画などを英語から日本語、または日本語から英語に訳す仕事です。小説などを訳す文芸翻訳、ビジネス書や契約書、メールや会議資料を翻訳する実務翻訳などがあります。

また、映画やテレビだけではなくWeb動画などに字幕をつける映像翻訳の仕事もあります。高い英語力だけではなく、専門知識や幅広い教養も求められるでしょう。

■英文速記者

速記とは、速記記号という特殊な記号を用いて言葉を符号にして記録する仕事です。英文速記者は、会議やインタビューでの発言を速記で記録し、あとで英語になおします。話す内容を正しく理解し記録するための専門技術と高い英語力が求められます。

ビジネス会話レベルの英語力が活かせる転職先

ビジネス会話レベルの英語力が活かせる転職先には次のような職種があるでしょう。

■外資系企業各職

外資系企業では、社内文書や会議も外国語で行われることが一般的です。同僚とコミュニケーションをとる日常会話だけではなく、会議や商談も英語でできるビジネス会話レベルの英語力が必要でしょう。

■商社営業職

多くの商社は、取り扱い分野で売り手と買い手の仲介をする仕事をしています。海外との取引がある商社は、海外赴任や海外と商談が発生するため、ビジネス会話レベルの英語力があるとよいでしょう。

■バイヤー/セラー

バイヤーは取り扱う商品を買い付ける仕事で、セラーは自社製品を海外に売る仕事です。海外との取引では、商談を英語で行います。英語で交渉ができるビジネス交渉力と実践的な英語力が必要です。

■秘書（バイリンガルセクレタリー）

2カ国語の言語を使う秘書業務を「バイリンガルセクレタリー」といいます。転職先は、外資系企業だけではなく、日系のグローバル企業の求人も。電話やメールやスケジュール管理という一般的な秘書業務だけはなく、英語での来客対応やメール翻訳などの業務もあります。ミーティング時に通訳として同席することもあるため、仕事で使える英語力が必要となるでしょう。

■英会話スクール講師（社会人向け）

社会人向けの英会話スクールでは、ビジネスで使える英語を習う方も多いです。海外出張や会議などの場面で使える英会話を教える時は、ビジネス経験を活かすこともできるでしょう。社会人向けの英会話スクールでは、ビジネス英会話を教える英語力が必要です。