人口減少が続く過疎の町ににぎわいを呼び込もうと、全国各地の家庭で役目を終えたひな人形を受け入れている鳥取県日野町で3日、人形を日常生活を送る町民に見立てて展示する恒例の「福よせ雛」が始まった。約2千体が町内の観光施設や役場など15カ所に飾られ、山あいの町の春を彩る。4月3日まで。
町商工会が毎年、桃の節句に合わせておひなさまの〝移住生活〟をお披露目しようと開催。例年は人口を上回る3千体以上を飾るが、今年はメイン会場の改装のため規模を縮小した。
町役場の町長室では、﨏田淳一町長(65)の傍らに秘書姿の官女やミニチュアの決裁文書を抱えた右大臣のひな人形も。観光施設「金持テラスひの」には約千体が並んだ。
町は移住びなを町民に見立て、1体ずつに「おひな様住民票」を発行している。


































