日本人サラリーマンの平均年収は? 世界各国との比較や年収を上げる方法を解説

はじめに

サラリーマンとして働いている人は特に、今自分の年収が日本の中で多い方なのか少ない方なのか気になることでしょう。実際のところ、サラリーマンの平均年収はどのくらいなのでしょうか。

本記事では、サラリーマンの平均年収について具体的に解説していきます。年収を上げる方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

日本人サラリーマンの平均年収は?

※画像はイメージです(GettyImages)
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令和3年に国税庁が発表した「令和2年分民間給与実態統計調査結果について」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は「433万円」でした。

この数字は、前年と比べ0.8%減となっています。男女別に見ていくと、男性「532万円(前年比 1.4%減)」、女性「293万円(同 1.0%減)」となっており、男女ともに前年から減少していることが分かります。また、この年収の中でも賞与については平均賞与がマイナス8.1%となっており、リーマンショック以来の大幅減少となっています。

日本のサラリーマンの平均年収は2年連続減少の一途をたどっています。これは、令和1年から続く新型コロナウィルスの影響で、さまざまな企業が働き方に制約をされたり、休業要請を受けたりしたことが大きな原因といえるでしょう。

大企業の場合は、それでも給与を削ることなく運営できている所もありますが、中小・零細企業については死活問題となっていたことが令和2年の大きな特徴です。

引用:令和3年9月 令和2年分民間給与実態統計調査結果について

サラリーマンの年齢別の平均年収の推移

では、サラリーマンの平均年収について年代別にグラフを見ていきましょう。

参照:令和3年9月 令和2年分民間給与実態統計調査結果について

男性においては55~59歳まで右肩上がりで上がっていく一方で、その後60歳以降からは下がる傾向があります。このタイミングでの年収ダウンは定年退職後の再雇用制度などが関係しているといえるでしょう。

一方女性は大きく伸びる時期は無いものの、25~29歳で「319万円」なのに対し、30~34歳で「309万円」と若干ですが下がっています。これは出産や育児による休業、時短勤務などが影響しているといえます。女性においてはその後も大きく上がることはなく、400万円を超える年代がありません。

女性活躍推進や働き方改革により職場の環境や制度は変わりつつありますが、女性が男性と同じように働き所得を得るには、まだまだ課題が残っていることが垣間見える結果となりました。

業種別に見たサラリーマンの平均年収

次に、業種別のサラリーマンの平均年収はどのような差が出ているのでしょうか。

参照:令和3年9月 令和2年分民間給与実態統計調査結果について

グラフを見ると、電気やガスなどのインフラ系・金融や保険業の年収が高くなっていることが分かります。インフラ系や金融業は需要が多いこともあり、令和2年に限らず高所得な印象なのではないでしょうか。一方で、宿泊業・飲食サービス業や、サービス業の平均年収は電気・ガスなどのトップ業種に比べてかなり低くなっていることが分かります。

トップの「電気・ガス・熱供給・水道業」が「715万円」であるのに対し、一番低い「宿泊業・飲食サービス業」は「251万円」というきびしい結果になりました。つまり、トップと最下位の差は「464万円」。令和2年もまだまだ新型コロナウィルスの影響により、旅館やホテル・飲食店などの業績が厳しいことが分かります。

世界各国の平均年収や日本との差は?

では、ここで世界の平均年収について見てみましょう。


引用:平均賃金 (Average wage) - OECD

OECDのデータ統計によると、加盟国内のランキングはこちらのグラフのような結果になっています。OECD(経済協力開発機構)とは、日本・アメリカなどの主要国も含むヨーロッパを中心とした国際機関です。加盟国は38か国。38か国中、22位ということで、世界規模で見ると日本の平均年収は低い方であるということが分かります。

確かに、北欧などは税金や物価が高い分、所得も高いイメージがありますよね。アメリカについては、貧富の差は見逃せないものの、資産家が非常に多く年収が極端に高い人が多いというのが、ランキングの数値を上げるポイントになっているのではないでしょうか。

ただし、平均年収というのは、年収の極端に高い人・低い人がいるとそれだけで数値は大きく変わります。また、ヨーロッパ諸国は比較的物価も高いため年収も高くなる傾向にあり、一概に「平均年収が高い国が生活水準が高い」とは言い切れないことも事実です。あくまでも参考にしてください。

サラリーマンが平均年収を上げるためには?

では、サラリーマンが平均年収を上げるにはどうすればいいでしょうか。ご自身の年収に納得がいっていない・まだまだ年収アップを狙いたいという方は、次の方法を参考にしてみてください。

※画像はイメージです(GettyImages)

今の会社で給料が上がるよう努力する

まずは、今の会社で働きつつ給料が上がるよう努力する方法。これが一番安定している方法といえるでしょう。ただし、昨今では年功序列で昇給していく会社ばかりではなく、成果主義の企業も増えてきたため、必ずしも安定しているとは言い切れません。

しっかり年収を上げてもらえるほどの結果を出さないと、いつまでも年収が上がらなかったり後輩に年収を追い越されたりすることもあります。どのような企業であっても、自己研鑽に励み、スキルアップすることで年収が上がるように努力していきましょう。

副業や投資で複数の収入源を持つ

本業のほかに副業や投資をして収入減を増やすという手もあります。ただし、この場合は初期費用としてある程度まとまったお金が必要です。さらに、投資は内容によっては失敗してしまうこともあるため、リスクとリターンのバランスをしっかり見て挑戦しましょう。

また、企業によっては就業規則で副業を禁止しているところもあります。副業しようと思ったら、まずはご自身の本業の会社が副業を許可しているのか否か確認しましょう。

転職しキャリアアップする

転職してキャリアも年収もアップを狙うという方法もあります。実際、現在の年収に不満があり年収アップのために転職活動をし、成功している人は山ほどいます。ただし、転職は年齢や現在持っているスキルなどによって成功率が大きく変わります。

転職によるキャリアアップを目指すのであれば、どのような業種に入るのか・どんなスキルを身につけてから応募するべきかなどしっかり見極める必要があります。

まとめ

今回は、日本人サラリーマンの年収について詳しく解説してきました。このようにグラフで見ると「自分の年収はかなり低い?」と思った人もいるかもしれません。女性は特に「頑張ってもこの年収なの?」と思うかもしれませんね。

今回紹介しているのはあくまでも「平均」です。男女関係なく、努力次第で年収アップも夢ではありません。また、年収アップを狙う際にはぜひ転職しキャリアアップを図ることもおすすめします。

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