英輸入規制、近く撤廃へ原発事故後の日本産食品

    東京・霞が関の農林水産省
    東京・霞が関の農林水産省

    農林水産省は10日、東京電力福島第1原発事故後の日本産食品への輸入規制を巡り、英国の撤廃に向けた手続きが進展したと発表した。同国の議会手続きが順調に進んだ場合、近く撤廃される。輸入規制を設けた国・地域は最大55に及んだが、中国や韓国、ロシアなど13に減る見通し。

    農水省によると、英国食品基準庁が9日、輸入規制の撤廃をイングランド、ウェールズの各保健大臣に勧告することを決めた。各保健大臣は撤廃案を策定する。それぞれの議会に提出し、議員の反対がなければ自然成立する。

    英国は、福島や宮城のキノコ類など、9県の産品に放射性物質検査証明書の添付を求めるなどしている。食品基準庁は昨年12月から今年2月まで、規制撤廃を最も望ましい選択肢として、パブリックコメント(意見公募)を実施していた。


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