旭化成ファーマ、中国で製造・販売へ契約調印 抗生物質「エクサシン」で

調印式を終え握手する旭化成ファーマと重慶薬友製薬の幹部=2月28日、北京(三塚聖平撮影)

旭化成の医薬品子会社である旭化成ファーマは、中国の同業企業にアミノ糖を構成成分とする抗生物質「エクサシン注射液」の製造技術移管を行い、中国における製造販売権も移管するライセンス契約の調印式を北京市内で行った。中国市場での需要拡大が見込まれることから、安定供給を図るため原薬から製剤まで一貫して製造できる態勢を整える。

ライセンス契約は、中国の複合企業グループ、復星国際の傘下企業である重慶薬友製薬と結んだ。エクサシンは、旭化成が1988年に開発した医薬品で、中国では現在、旭化成が日本で製造したものを重慶薬友が販売総代理店として輸入販売している。ただ、中国にも後発医薬品があり、厳しい競争環境に置かれていた。

重慶薬友側で製造現地化のため工場建設を進めており、2024年3月の技術移転の完了を目指している。ライセンス契約は昨年9月に結んでいたが、新型コロナウイルス禍を受けて調印式の開催がずれ込んでいた。

調印式は、北京の在中国日本大使館を会場にして、日本ともオンライン形式で結んで開催した。調印式に同席した垂秀夫駐中国大使は「医療は、高齢化を迎える日本と中国にとって共通の関心事だ。民間交流がさらに発展することを期待している」とあいさつした。(北京 三塚聖平、写真も)


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