厚生労働省のエイズ動向委員会(白阪琢磨委員長)は15日、令和3年のエイズウイルス(HIV)検査件数が5万8172件だったと発表した。2年から約1万件減り、過去20年間で最も少なかった。新型コロナウイルス感染症の影響で、検査を受ける人が減ったとみている。
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3年にHIV感染が判明した人は1023人(速報値)。平成29年以降は5年連続で減少している。検査件数も減っているため、無症状の感染者を十分に把握できていない可能性があるとしている。
白阪委員長(国立病院機構大阪医療センター臨床研究センター長)は15日の会合後に「早期発見は、早期治療や感染の拡大防止に結びつくことから、今後も保健所などにおける検査や相談を積極的に利用してほしい」との談話を発表した。