16日午後11時36分ごろ、宮城県内は震度6強の大きな地震に見舞われ、仙台市青葉区のホテルでは外壁の一部が剥がれ、身の安全を確保するため逃げ出した宿泊客らが路上で不安そうな表情をみせた。
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大阪から出張で宮城県に訪れたという40代の男性は「ホテルが地震に耐えられるか不安だったので外に出た。旅先でこんな目に会うなんてかなわん」と青ざめた様子だった。
東北最大の繁華街・国分町(同市青葉区)の路上も飲食店から避難したホステスや客とみられる人たちであふれた。飲食店勤務の20代女性は「ママから帰宅してと言われたけど、タクシーがつかまらない」と嘆いた。30代の男性は「11年前の東日本大震災の揺れと同じくらいだった」と興奮した面持ちだった。また、大きな揺れでボトルなどが床に散乱したバーでは、店員が片づけに追われていた。
国分町のファストフード店内で地震に見舞われたという仙台市の20代の男性会社員は「店員に避難を呼びかけられたので店外に出た。家に連絡を入れてみたら、テレビなどが倒れて破損したようだ」と語った。
被害がほとんどなかった店舗も少なくない。青葉区のコンビニの男性店員は「数年前に大きな地震があったときはワインボトルなどが割れたが、今回は商品が棚から落ちるなどの被害は特になく大丈夫だった」と話した。