二枚目スターとして映画や舞台などで幅広く活躍し、特撮映画の金字塔「ゴジラ」第1作にも主演した俳優の宝田明(たからだ・あきら)さんが14日、肺炎のため死去した。87歳だった。葬儀は近親者で行った。
旧満州(現中国東北部)で幼少期を過ごした。高校卒業後、東宝ニューフェイスとして映画界に入り、昭和29年にデビュー。同年の「ゴジラ」に主演し、ゴジラに立ち向かう勇ましい青年を演じ注目された。「美貌の都」や「青い山脈」などの青春映画に相次ぎ出演。長身で美形の若手スターとして人気を集めた。喜劇やアクションなど200本超の映画に出演し、アジア圏でも人気を博した。
39年、舞台「アニーよ銃をとれ」でミュージカルに活動の場を広げた。「マイ・フェア・レディ」や「風と共に去りぬ」などに出演し、ミュージカル俳優として不動の地位を築いた。平成12年のNHK連続テレビ小説「私の青空」など、テレビドラマでも活躍した。
「あげまん」「ミンボーの女」などの伊丹十三監督作品や、「モスラ対ゴジラ」など「ゴジラ」シリーズにも多く出演。最新映画「世の中にたえて桜のなかりせば」の公開を4月1日に控えていた。































