アプリケーションエンジニアの仕事とは? 必要なスキルや資格、転職方法などを解説

    はじめに

    アプリケーションエンジニアという言葉を聞いたことがあるでしょうか。アプリケーションエンジニアとは、主に「アプリケーション」を作成するエンジニアのことを指します。アプリケーションと一言でいっても、業務に使うものからスマホアプリまでさまざまものがあります。今回は、アプリケーションエンジニアについて詳しく解説していきます。

    アプリケーションエンジニアとは?

    ※画像はイメージです(Getty Images)
    ※画像はイメージです(Getty Images)

    アプリケーションエンジニアとは、その名の通り「アプリケーション」を構築することに特化したエンジニアを指します。アプリケーションといわれるとスマホアプリなどのイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。

    企業が独自で使うシステムなどもアプリケーションとして、アプリケーションエンジニアが作成します。例えば銀行の口座開設の際など、タブレット端末に氏名・住所などの情報を入れることがあると思いますが、それもアプリケーションエンジニアが作る一種のアプリケーションです。

    そのため、一般的に私たちがスマホで使っているアプリケーション以外にも、そのクライアント企業の業務フローを理解したうえで業務効率化につながるようなアプリケーションを提案する必要があります。

    システムエンジニアとの違いについて

    システムエンジニアは、基本的にクライアント企業の担当者と話をし、どのようなシステムを作るのかすり合わせをしたり提案をしたりして、システム設計を行う業務を担っています。アプリケーションエンジニアは実際にシステムエンジニアが作った設計書をもとにコーディングとテストを行います。

    ただし、経験を積んだアプリケーションエンジニアであれば、システムエンジニアと同様にクライアント企業とのやり取りなども任されるようになります。

    アプリケーションエンジニアの仕事内容

    アプリケーションエンジニアの仕事内容は、主に以下のようなものがあります。

    1. クライアント企業の要望にあったシステム設計
    2. プログラム開発
    3. 動作テスト・バグ修正
    4. 本番環境へのアップ
    5. アプリケーションの保守

    このように、まずはシステム設計・プログラム開発をし実際のアプリケーションを作成することが仕事です。そのあとは、あらゆる視点からのテストケースを作成しバグが見つかればバグの修正も行います。

    テスト環境で上手くいったあとには、構築したサーバにアップし実際のお客様やクライアント企業の方の手に届くようになります。その後の保守としては、バグが見つかり次第修正することや、アップデートの対応・システムログの監視なども担当します。

    万が一、アプリでエラーが起きることなどがあれば、それらの修正対応なども必要なため、アプリケーションが出来上がってからも見守る必要があります。その分、1から最後まで1つのアプリケーションを作り上げるという達成感があります。

    アプリケーションエンジニアに求められるスキル・資格

    アプリケーションエンジニアに求められるスキルは、以下のようなものがあります。

    1. システム開発スキル
    2. プログラミングスキル
    3. サーバーネットワークやデータベースに関するスキル
    4. 情報収集スキル

    アプリケーションエンジニアは、既にお伝えしているとおりアプリケーションを1から作り上げ保守まで行います。そのため、システム開発やプログラミングに関する基本的な仕事のスキルはもちろん必要です。

    また、昨今ではアプリケーションを作る新しい技術は次々と生まれているわけですから、情報収集も重要です。常に新しいことにアンテナを張り、自分のものにしていく必要があります。

    続いて、アプリケーションエンジニアに求められる資格ですが、必須の資格というものはありません。ただし、取得しておけば転職の際などに非常に有利になるものがあります。余裕がある方は、以下の資格試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

    • 基本情報技術者試験
    • システムアーキテクト試験
    • Android技術者認定試験

    アプリケーションエンジニアのやりがいや向いている人

    アプリケーションエンジニアのやりがいは、一番はやはり「1からアプリケーションを作り上げ、アップまで見届けられる」ということでしょう。そのアプリの評価が良かったり、人気が出たりすればなおさらその喜びは大きなものになります。

    自分が作ったアプリケーションという成果物や、それに対する評価が目に見える形で現れるというのは、数多くある仕事でも珍しいもので大きなやりがいにつながります。

    そんなアプリケーションエンジニアに向いている人の特徴は、以下のようなものがあります。

    • 新しいものを作ることが好きな人
    • 人が喜ぶものを作ることが好きな人
    • 1つのことをやり始めたら、長期的なことでも最後までやり遂げられる人
    • マルチタスクをこなすのが得意な人

    紹介してきた通り、アプリケーションエンジニアの仕事は多岐に渡ります。そのため、アプリケーションを使う人達の喜びの声を聞きたいという思いだけでなく、長期的なアプリケーションの構築についてスケジュール通りに業務をマルチにこなせる人は向いているといえるでしょう。

    アプリケーションエンジニアのキャリアパス

    アプリケーションエンジニアとして経験を積んだ後は、以下のようなキャリアパスが一般的です。

    • プロジェクトリーダー(PL)、プロジェクトマネージャー(PM)を目指す
    • ITコンサルタントになる
    • アプリケーションエンジニアとして独立する

    一般的に多いのは、プロジェクトリーダーに昇進しその後プロジェクトマネージャーを目指すというコースです。アプリケーションエンジニアとして経験を積みながら、マネジメントやクライアントとのやり取りについて学んでいきます。

    一方、アプリケーションエンジニアとして働いた知識を活かして、クライアント企業にさまざまなITテクノロジーを提案するITコンサルタントも昨今では人気です。アプリケーションエンジニアの経験があるからこそ、どのような開発が現実的かの判断ができ、提案の幅も広がるでしょう。

    また、アプリケーションの開発は個人でも可能ですから、独立して自分で仕事を受注するという方法もあります。

    アプリケーションエンジニアへの転職を目指す方法

    ※画像はイメージです(Getty Images)
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    アプリケーションエンジニアになるには、まずお伝えしてきた通り専門的なシステムやプログラミングに関する知識が必要です。既に経験し知識があるという方は良いですが、もし未経験で知識がないという場合は、紹介してきた資格試験にチャレンジしてみると良いでしょう。

    参考書などを用いて独学で学ぶ方もいますし、スクールに通う方もいます。最近では動画配信サービスなどでスクールを開設しているところもあり、忙しい中でも勉強しやすい環境が整っています。どのように学ぶか、自分自身の性格や生活環境に合ったものを選べ、とても便利になっています。

    それらの勉強ができれば、システムやプログラミングの知識の証明として資格試験を取得し、転職先の企業へその意欲と知識をアピールしましょう。

    アプリケーションエンジニアの求人は、経験者優遇のものが多い傾向にありますが、未経験OKのところがないわけではありません。経験者はもちろんのこと、未経験者でも未経験OKのところを目指し、知識を身につけていきましょう。

    まとめ

    今となっては人々の生活に欠かすことができないアプリケーションエンジニア。さまざまなサービスがアプリでのサービスに移り変わってきており、アプリケーションエンジニアの仕事は増える一方でしょう。

    大変な仕事ではありますが、その分達成したときのやりがいも大きくやりがいの感じやすい仕事です。ぜひ前向きに目指してみましょう。


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