--「伝統的な銀行モデルからの脱却」を掲げているが、どのように事業展開していくか
「親会社がSBIグループになったので、一言で言えばシナジー(相乗効果)。SBIグループの顧客に今まで届けられなかったローン、信販、リースなどを一体的に提供できることが大きな変化になると思っている。体制の整備を急ぎやりたい。新生銀行グループ間でのシナジーもきちっと出せるようにしていく」
--強調してきたSBI証券との連携は
「SBI証券の顧客は魅力的な顧客候補だ。分かりやすい例では、SBI証券に預けている株を担保にしてお金を借りたいというニーズに一体化で応えられるようになる。新生銀にとっても販売チャネルにSBI証券、SBIグループが加わることで販売能力が強まる」
--約3500億円の公的資金返済の方法は
「この段階で決まったものはない。たくさんの選択肢があり、ステークホルダー(利害関係者)もたくさんいる。特に少数株主の利益をどう保護していくのかを考えながら、金融当局、大株主との相談の中で決めていく」
--非上場化は
「選択肢としては当然、入ってきてもおかしくない。3年間で早く、公的資金の返済が十分にできると認識してもらえる状態に持っていく。ダラダラとやる話ではないと思っている」(高久清史)
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かわしま・かつや 山口大経卒。昭和60年野村証券。ソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディングス)取締役、SBIホールディングス副社長などを歴任し、令和4年2月から現職。島根県出身。































