明治グループの製薬会社KMバイオロジクス(熊本市)は9日、開発中の新型コロナウイルスワクチンに関し、最終段階の臨床試験(治験)を4月末に開始したと発表した。日本とフィリピンで18~40歳の1500人を対象とし、令和5年11月までを予定する。これとは別に、子供を対象にした治験も始めた。
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速やかな薬事承認を目指す「緊急承認制度」の新設に向けた法改正案が国会で審議されている。制度が導入されれば、最終段階の治験の期限を待たず、9月に製造販売の許可を政府に申請、本年度内の供給開始を計画する。治験で得られた結果は随時、報告する。
開発しているのは「不活化ワクチン」と呼ばれる種類。子供向けの治験は、6カ月以上18歳未満の600人が対象。先月28日に始め、令和6年3月までを予定する。