性同一性障害で性別を変えたことを勤務先の病院で同意なく明かされて侮辱されたとして、大阪市の元看護助手(51)が、病院を運営する医療法人(大阪府吹田市)に約1200万円の損害賠償を求めた訴訟があり、大阪地裁で和解が成立した。原告代理人によると、病院側が解決金を支払う。和解は17日付。
訴状などによると、原告は幼いころから女性としてのアイデンティティーを持ち、20代で性別適合手術を受けて平成16年に戸籍上の性別も女性に変更。25年に大阪府内の病院で看護助手として働き始め、まもなく同僚の前で同意なく明かされた。その後、同僚らから「元男と着替えるのは気持ち悪い」と中傷されたと主張していた。
令和元年8月に提訴。茨木労働基準監督署(大阪府茨木市)が昨年2月、職場で侮辱され、精神障害を発症したとして労災と認定した。































