「ルネサスサプライズだ」 地元は甲府工場再稼働を歓迎

    8年前に閉鎖されたルネサスエレクトロニクスの甲府工場=5月22日、山梨県甲斐市(平尾孝撮影)
    8年前に閉鎖されたルネサスエレクトロニクスの甲府工場=5月22日、山梨県甲斐市(平尾孝撮影)

    甲府工場が最先端の半導体工場であることから、商工会議所の進藤会頭は「中小企業を含め、関連する業界全てで高い技術が求められる。これに対応していくことで県内産業の技術力と生産性の向上につながっていく」と効果を強調する。

    県の成長産業推進課は、ルネサスが8年前に甲府工場を閉鎖した後も「跡地の有効活用などを含め、関係を継続させてきた」(担当者)。これが、他地域ではなく甲府工場の再稼働につながったとみており、今後も全面協力する考えだ。

    特に、8年間地元と関係がなくなったルネサスには採用面での不安があるようだ。同課は、今年の夏以降始まるとみられる地元での採用活動を多面的にサポートしていく。

    「できれば再雇用を」

    甲府工場再稼働を多くの関係者が歓迎するが、8年前の閉鎖で早期退職した人々にとっては複雑な思いだ。

    当時、早期退職し、現在は再就職した半導体製造装置関連企業で働く50代後半の県内の男性は「再稼働が発表されたときは、再びルネサスで働けるかもと期待をしたが、自分の年齢を考えると無理だろう」と残念な面持ち。そのうえで「工場閉鎖で悔しい思いをした若い世代も多い。できればそういった人たちを優先して再雇用してもらえないだろうか」と、かつての勤務先に期待する。

    そうなれば〝ルネサスサプライズ〟の歓迎度合いも上がることになりそうだ。(平尾孝)


    Recommend

    Biz Plus