台湾パイナップルの代表とされる台湾南部・高雄産「金鑚(きんさん)パイナップル(台農17号)」の試食販売イベントが4、5日に、千葉県内のスーパーマーケット10店舗で一斉に開催される。日本への輸出が右肩上がりで増えている金鑚パイナップルだが、今シーズンの収穫は終了しており、今年の試食販売イベントとしては〝最後のチャンス〟かもしれない。
金鑚パイナップルは香り豊かで上品な甘さや、芯まで食べられる軟らかさなどで近年、日本で人気が高まっている。高雄市は4月末以降、千葉県内の複数のスーパーで販売促進活動を展開。今回、さらなるPRとして県内のスーパー「ベルクス」と「トップマート」の計10店舗で試食販売イベントを企画した。高雄市の張清栄・農業局長は日本でのさらなる販売拡大に期待を寄せる。
イベントではパイナップルのほか、甘酸っぱくもちもちとした食感が特徴の高雄産「玉荷包(ぎょっかほう)ライチ」も振る舞われる。さらに、台湾土産として有名な「パイナップルケーキ」をアレンジし、1個にパイナップルあんとライチあんの両方が入った「パイナップル・ライチケーキ」を目玉商品として試食販売する。イベントのためにパイナップル400箱、ライチ100箱、ケーキ100箱が用意されている。
台湾パイナップルをめぐっては昨年3月、輸出の9割超を占める中国が「害虫の検出」を理由に輸入を停止した。台湾の行政院農業委員会(農林水産省に相当)は「台湾のあらゆる輸出農産品は国際基準および中国の規定に合致している」と主張。中国と距離を置く蔡英文政権に対する政治的圧力を指摘する声も上がった。
一方で日本は輸入を増やし、国内のスーパーなどで幅広く販売されるようになった。同委員会によると日本への輸出量は2020年の2160トンから21年には約8倍の1万7850トンと大幅増で、今年1~4月も1万2694トンと堅調に推移している。通年では1万8000トン超えも見込まれる。
今年5月には茨城県笠間市と大洗町の幼稚園、小学校、中学校の給食にも採用され、生徒から「おいしくて芯まで軟らかい」と好評だった。
玉荷包ライチの今シーズンの対日輸出も始まっている。台湾のパイナップルやライチは収穫後、検疫や保管、輸送などを経て日本の店頭に並ぶ。高雄市では最新のコールドチェーン(低温物流)機器の導入や適切な温度・湿度コントロールなどで品質管理を行っている。(金谷かおり)































