NHKは2日、テレビを持たない人や見ない人にインターネットを通じて番組や情報を提供する実証実験の結果を公表した。前田晃伸会長は定例会見で、回答者から高い評価を得られたとした上で「NHKがこれまで以上にネットを通じて役割を果たしていくことが必要だ」と述べた。
実験は、メディア環境が変わる中、ネット時代のNHKの意義や存在価値を確認するためとして、全国約3千人を対象に4、5月に実施。アプリなどで7つのサービスを利用してもらいアンケートを行った。
その結果、関連する番組や動画を一覧表示し、ニュースの多角的な理解を助けるサービスは77・3%が「社会にとって必要」と答え、84・3%がNHKの提供に「必然性がある」と回答。災害情報を時系列で地図上に示すサービスもNHKへの期待が高かったという。