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日大〝田中体制〟からの変革期待も…難しいかじ取り

国内有数の伝統と規模を誇る日大の再生を託された林真理子さんは3日、「マッチョな体制を改革したい」と報道陣に語った。そのためにも田中英寿前理事長への一極集中で腐敗を招いた過去との決別が必須となる。ただ、幼稚園から大学まで約12万人の学生らを抱える巨大組織の運営は「一筋縄ではいかない」(日大関係者)との声があるのも確かで、林さんを支える側近の人選もカギとなりそうだ。

取材に応じる日本大の理事長就任が決まった林真理子氏=3日午後、東京都千代田区の文部科学省(鴨川一也撮影)
取材に応じる日本大の理事長就任が決まった林真理子氏=3日午後、東京都千代田区の文部科学省(鴨川一也撮影)

日大職員から理事、常務理事と駆け上がった田中氏は平成20年に理事長就任。途中、理事長をトップとする体制に組織改編し、令和3年の理事長辞任まで5期13年の王国を築いた。

外部有識者が3月にまとめた報告書が、田中氏の長期政権がガバナンス(組織統治)不全を招いたと結論付けたことから、日大は権力集中を避けるため理事長と学長の任期を2期8年までに制限する組織改革を行った。理事会や評議員会の構成は3分の1以上を外部人材にすると明記。評議員会に理事長らを解任する権限を持たせることも盛り込んだ。

また、外部有識者は女性が圧倒的に少ない理事会、評議員会のあり方を問題視。女性の積極登用は改革の柱と目されてきたが、林さんをトップに据えることで刷新を印象付ける狙いがある。

ただ、田中氏の影響力排除は一朝一夕では達成できないとの見方もある。日大による決別宣言後の4月、田中氏は学内を連日訪問。末松信介文科相が会見で「田中前理事長と関係が引き続きあるのではと疑念を持たざるを得ない」と疑問を呈する一幕もあった。

さらに、田中派と目される人物が〝挙党体制〟を訴えて影響力保持を試みようとしていたことも浮上。ある日大関係者は「いままで運営に携わったことのない人物や外部人材が新体制に集中することで、不満を持つ者が出てくるかもしれない」と懸念する。田中氏との決別が新たな火種を生むことになりかねないという難しい状況がある。

それだけに、大学の運営に関しては未経験の林さんを支える陣容も重要となるだろう。理事長選考委員会も「バックアップ体制を整えて支えていくことが必須で強くその実現を望む」と指摘。林さんは理事やバックアップ体制の中に「女性を入れてもらおうと考えている」と話しており、今後の人選が注目される。


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