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リュウグウ試料、希少な隕石と成分一致 宇宙研究の新たな「ものさし」に

日本の探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰った試料を詳しく調べている宇宙航空研究開発機構(JAXA)の化学分析チームは10日、試料の成分が、世界で9個しか見つかっていない希少な「イブナ型炭素質(CI)隕石(いんせき)」と同じだったと発表した。

小惑星リュウグウ(JAXA提供)
小惑星リュウグウ(JAXA提供)

CI隕石は太陽と化学組成が同じで、天体を研究する際に太陽の成り立ちと比較する「ものさし」となる標準物質として、宇宙科学の世界で重用されている。

宇宙に広く存在し、リュウグウのような炭素質の小惑星から飛来するとみられているが、炭素質が多いことから、地球に飛来しても大気圏突入時に燃え尽きやすいため貴重だ。ただ、見つかっても、地球の環境による汚染が避けられない。

一方、リュウグウの試料は、はやぶさ2が宇宙空間で採取後、地球の大気に触れないよう厳重に保管しており汚染がない。実際、化学的組成は同じでも、水分の含有率はCI隕石が13~20%であるのに対し、リュウグウ試料は約7%で、分析の結果、汚染の有無で差が生じたと判明した。そのため、リュウグウの試料は今後、宇宙科学の新たなものさしになることが期待されているという。

チーム統括の橘省吾・東京大教授は「新鮮で汚染のない新たな標準物質が手に入ったことで、宇宙を理解する研究に新たな展開と進展がもたらされるだろう」と話している。


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