岸信夫防衛相は10日の記者会見で、北朝鮮が5日に発射した複数の弾道ミサイルについて、同日午前9時台に新たに2発の発射が確認され、計8発だったことを明らかにした。これまで日本政府は発射数について「少なくとも6発以上」と説明し、それ以外は「分析中」としていた。韓国軍は既に8発と発表している。
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岸氏は「これら2発は極めて低い高度で短時間の飛翔(ひしょう)をしたものと考えられる。2発の弾道ミサイルの詳細については引き続き情報収集、分析を行っている」と述べた。
北朝鮮が5日に発射した弾道ミサイルをめぐり政府は、先に確認されていた6発について、過去に発射された3種類の短距離弾道ミサイルと同型の可能性があることを明らかにしている。3種類の中には北朝鮮が令和元年5月に発射し、変則軌道で飛翔することが可能な「短距離弾道ミサイルA」などが含まれる。
北朝鮮が今年1月以降に発射したミサイルの総数は今回判明した2発を加えて少なくとも28発となり、1年間の発射数としては過去最高になっている。