色鮮やかな装束を身にまとった農耕馬が、鈴の音を響かせながら田園や市街地を練り歩く、岩手の初夏の伝統行事「チャグチャグ馬コ」が11日、盛岡市などで3年ぶりに開催された。
鉢巻きや編みがさを身に着けた子どもを乗せた馬は岩手県滝沢市の鬼越蒼前神社を出発し、盛岡市の盛岡八幡宮を目指して約14キロの道のりを行進。
チャグチャグ馬コは新型コロナウイルスの影響で2020年から中止となっていた。今年は感染対策のため人混みを避けるように一部ルートを変更した。
行事は田植えに従事した農耕馬を神社に連れて行き、馬の無病息災を祈願する風習が起源とされる。馬の装束に付けられた鈴が「チャグチャグ」と音を奏でることが行事名の由来。国の無形民俗文化財となっている。

































