巨大地震を想定 警察署機能の移転訓練

    移転先で窓口対応の訓練を行う向日町署員=6月16日、京都市伏見区
    移転先で窓口対応の訓練を行う向日町署員=6月16日、京都市伏見区

    大規模災害時に警察署機能を維持させる目的で京都府警向日町署は16日、署の機能を移転する訓練を行い、署員50人が巨大地震が発生した際の行動を確認した。

    訓練は震度7の地震が発生し、同署に倒壊の恐れがあるとの想定で開始。約2キロ離れた日本たばこ産業(JT)関西工場(京都市伏見区)に警察署の機能を移転するという流れで行われた。

    ヘルメットを被った署員らは約20分で証拠品や重要書類、食料品などを車両に積み込んで出発。JT関西工場に到着後は、行方不明届などを受け付ける窓口を設置し、滞りなく業務ができるかを確認していた。

    平成28年、同署はJT関西工場と災害時の警察機能の移転に関する協定を結び、年に一回大規模災害を想定した訓練を実施。今年は府南部で地震が多発しており、坪倉弘樹警備課長は「南海トラフ巨大地震がいつ発生するか分からない中、災害時の対応を学び危機意識の向上を図りたい」と話していた。


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