NTTドコモの企業内研究所である「モバイル社会研究所」がまとめた「2021年親と子の調査」で、オンライン授業について「先生への負担が増えたと思う」と回答した児童・生徒が約8割に上ったことが明らかになった。新型コロナウイルスの感染拡大によって定着した学校でのオンライン授業だが、「タブレット・パソコンが重く、通学時の負担が増えた」と回答した児童・生徒が約6割に上るなど、課題も浮き彫りになった。
/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/SATDDUVUTFKRTDRT774QHKSFIY.jpg)
同研究所では昨年11月、関東1都6県の小・中学生と保護者を対象に調査を実施。有効回答数は500人だった。
調査結果によると、小学生は低学年の48・8%、高学年の58・0%、中学生の64・9%がオンライン授業を経験。このうち78%が「先生への負担が増えたと思う」と回答した。
また、オンライン授業に対して63%が「タブレットやパソコンが重く、通学時の負担が増える」と回答した一方、49%が「学校に教科書やノートを置きっぱなしにでき、通学時の負担が減る」と回答。同研究所は「一部重複している子はいるものの、通学時の負担増になっている子が多い」とみている。
/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/CT3YQ3NVVZGHJAS6WKKX3GNSUE.jpg)
オンライン授業のメリットについては、「学習の習熟度や理解度、成果が分かりやすくなる」と回答した割合が保護者(20・2%)よりも子供(24・2%)の方が多かった。同研究所で「親が思っている以上に、子供はオンライン授業に対して肯定的」と分析している。